長崎の造船業発展へ “新たな船出” 「大島造船所香焼工場」開所式 三菱重工から事業一部譲渡《長崎》

長崎の造船業の発展へ、新たな船出です。

三菱重工業から長崎造船所の一部譲渡を受けて事業を開始した大島造船所香焼工場の開所式が23日に開かれました。

(大島造船所 平賀 英一社長)

「香焼工場は今後の成長のためになくてはならないものであり、全力を込めて活動したい」

大島造船所は2021年、三菱重工業との間で長崎造船所香焼工場の「新造船エリア」の譲渡契約を締結。おととし12月に引き渡しが完了し、事業を開始していました。

香焼工場で建造する一番船が間もなく完成することから、開所式を開き、大石知事ら政財界関係者のほか取引先など、約250人が招待されました。

(大石知事)

「長崎県の造船業は、カーボンニュートラルに向けた潮流をとらえた業界、基幹産業であると県外、国外にも発信していきたい」

香焼工場では当面、西海市の大島工場で建造実績のある ばら積み貨物船を年間3、4隻建造する予定ですが、平賀 英一社長は「ウインドチャレンジャー」と呼ばれる帆を使って航行し、温室効果ガスの削減など環境に配慮した船の建造にも意欲を示しました。

(大島造船所 平賀 英一社長)

「大島(工場)では高速でたくさん作る工場、こちらでは環境船などを導入するなど研究しながら方向性を決めようと思っている」

大島造船所では香焼工場の稼働を受けて、この1年で新卒に中途を含め、約100人を採用していて、今後も積極的に人材採用を進めたいとしています。

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