オリックス 接戦制し貯金「1」今季初の貯金生活 打線は苦手平良から先制に成功 3年ぶり西武戦登板の田嶋が今季2勝目

 僅差の試合を制し、タッチをかわす田嶋(29)らオリックスナイン(撮影・坂部計介)

 「オリックス2-1西武」(23日、京セラドーム大阪)

 オリックスはカード初戦に勝利し、今季初の貯金「1」となった。

 先発の田嶋が“粘投”だ。5回3安打1失点(自責0)。グラブの位置を高くした新フォームで西武打線と勝負した。2点リードの四回は先頭の中村剛に左翼線二塁打、佐藤龍、アギラーに連続四球で無死満塁のピンチを招き、炭谷を三失と嫌な流れで1点を返された。

 しかし、左腕はここから意地を見せた。若林には10球を要したが空振り三振に仕留め、続く外崎も136キロフォークで空振り三振。最後に相対した長谷川は中飛に打ち取った。

 3年ぶりに西武戦に登板し、今季2勝目をマークした田嶋は「今日はとにかく気持ちで投げ切りました。ピンチの場面でも最少失点で切り抜けることができましたし、全体的には真っすぐも変化球もある程度コントロール出来ていたと思います」と振り返った。

 打線は前回、苦杯をなめさせられた相手から先制に成功。この日初めて巡ってきたチャンスを生かした。

 両軍無得点の二回だ。先頭の頓宮が平良から右翼線二塁打を放ち出塁すると、その後1死満塁と好機が拡大。若月が1ボールから右腕が投じた137キロスライダーを積極的にスイングし、中犠飛で先取点をもぎ取った。

 1点リードとなり、なおも1死二、三塁で福田も魅せた。平良のスライダーを中前に運び、スコアボードに2点目が刻まれる。「チャンスだったので、とにかく食らいついて打ちにいきました」。絶対に追加点の欲しい場面で、高い集中力を発揮することができた。

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