山鹿灯籠の制作開始祭 奉納される28基制作へ【熊本】

8月の山鹿灯籠まつりで奉納される灯籠の制作開始祭が23日、山鹿市の神社で行われました。

職人の灯籠師たちがのりと和紙だけで作る『骨なし灯籠』の制作が今年も始まります。

【千人灯籠 】
「よ~へ~ほ~」

毎年8月15日と16日の2日間にわたって開催される山鹿灯籠まつり。

夜に幻想的な光の輪が浮かび上がる『千人灯籠踊り』のほか、地元の町内や団体が灯籠師たちに制作を依頼した灯籠を神社に奉納する『上がり燈籠(とうろう)』などで知られています。

灯籠師が手がける作品はのりと和紙だけで精巧に組み立てることから『骨なし灯籠』とも呼ばれています。

23日は、今年の制作開始を前に、灯籠師7人と山鹿市の関係者などが大宮神社に集まり、無事に完成することを祈願しました。

神事では灯籠師を代表して田中 久美子組合長が材料の和紙に切り込みを入れる『刃物入れの儀』を行い、今年の制作を始めました。

【山鹿灯籠師組合 田中 久美子 組合長】
「みなさんに華やかな灯籠を見ていただけるよう頑張りたい」

灯籠師たちはこれから本格的な制作に取り掛かり、8月16日の上がり燈籠で奉納される28基の灯籠を作るということです。

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