【札幌・地下鉄タイヤパンク事故】進路切り替え装置の更新作業 ”仮部品がずれた状態”だったことが判明 2002年以降タイヤのパンクはこれで5回目

帰宅ラッシュを直撃した札幌市営地下鉄のタイヤ・パンク事故。4月23日は始発から運転を再開しました。タイヤのパンクはなぜ起きたのでしょうか。「地下鉄麻生駅です。きのう運転を見合わせていた南北線は始発から運転を再開しています。目立った混乱はありません」(池田 大地記者)タイヤの側面には大きな亀裂。ホイールはぐにゃりと変形しています。4月22日午前11時ごろ、南北線の北34条駅付近で、地下鉄の車両のタイヤ1本がパンクしているのが見つかり、復旧作業のため、午後2時すぎから北24条駅と麻生駅の間で運休しました。深夜0時ごろまで代行バスが運行。影響を受けた利用者は約3万人にも上りました。「きのうは結婚記念日だったのでプレゼントを買いに行こうと思ったが、ちょうど止まってしまって買いに行くことができなかった」「(夫は)結局、札幌駅からバスで帰ってきた。30分くらい(いつもより)遅くなった」「朝すぐ運転が始まってくれたのでありがたい」(いずれも利用者)調査の結果、麻生駅にある進路を切り替える装置に不具合が見つかりました。この装置は更新の作業中で、仮に設置していた部品がずれた状態だったことが確認されたということです。市長会見ではパンクの発見から運休を決めるまで約3時間かかったことが指摘されました。「詳細を聞いていないし報告はない。今の時点でお答えできる状況にない」(札幌市 秋元克広市長)市の交通局によりますと、車両のタイヤのパンクは2002年以降、これが5回目だということです。

© 北海道文化放送株式会社