《早期復帰説もあったが...》伊藤健太郎、地上波ドラマから姿消した約3年半 関係者が語っていた「評判」と「今後」とは

俳優の伊藤健太郎さんが、2024年4月27日から放送が始まるドラマ「街並み照らすヤツら」(日本テレビ系)に出演する。

伊藤さんは2020年10月にひき逃げ事故を起こして一時活動休止を余儀なくされており、復帰後は映画や舞台などで活躍。日本テレビのドラマに出演するのは20年8月30日放送の「親バカ青春白書」以来、約4年ぶり。地上波放送のドラマ出演も、FODで2020年に配信されたドラマ「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)が21年10~12月に放送されたのを別にすれば、3年半前の事故以来初めてとなる。

今回の役柄は、「主人公の運命を大きく左右する重要人物」と敵なのか味方なのかはっきりしていない。事故直後には、復帰作での役柄なども予想されていたが、果たしてどんな役になるのだろうか。(2020年10月30日配信の記事を再構成しています。年齢や肩書などの情報は、注記のない限り当時のものです)

相次いだドラマ降板やCM取り下げ

ひき逃げの疑いで逮捕された俳優の伊藤健太郎容疑者(23)は、容疑を認めて釈放され、報道陣を前に深々と頭を下げた。

しかし、ドラマ降板やCM取り下げなどが相次ぎ、厳しい状況に追い込まれている。今後、芸能界に復帰する見通しはあるのだろうか。

画像は「街並み照らすヤツら」のインスタグラムアカウント(@machinami_ntv)のスクリーンショット

マスクをしたまま天を仰いだり、下をうつむいたり...。2020年10月29日に警視庁に逮捕されてから、伊藤容疑者が、留置先や検察庁に向かう警察車両の中で、こんな様子を見せる映像がテレビで流れた。

各メディアのその後の報道で、事件当時の詳細な状況が明らかになってきた。

伊藤容疑者は28日夕、バイクの2人をはねた後、スピードを落とさず、すぐに左折し、現場から150メートルほど離れたところで赤信号で停車した。

そこに、事故を目撃してクラクションを鳴らしながら追いかけてきた車が前をふさぎ、伊藤容疑者の乗用車のドアをノックして、現場に戻るよう説得した。伊藤容疑者は、これに応じて一緒に戻ったが、被害者の救護には動かず、スマホでどこかに連絡している様子だったともいう。

逮捕されてからは、容疑を全面的に認め、「買い物の途中で、道に迷ってUターンした。気が動転し、パニックになってしまった」と供述しているという。30日に身柄送検されたが、検察は、勾留請求せずに処分保留で釈放され、今後は任意で捜査が続けられることになった。

伊藤容疑者を巡っては、逮捕後から、週刊誌などのメディアで普段の素行まで報じられている。9月11日に3年間在籍した事務所からデビュー時に所属した元の事務所に戻ったが、やんちゃな態度を注意した前の事務所のマネージャーと折り合いが悪くなったとの情報も出ている。このマネージャーは、4月に退社して独立したという。

「きちんとあいさつする律義な面」もあったが...

伊藤容疑者は、モデルを経て、2014年に俳優デビューし、18年の日テレ系ドラマ「今日から俺は!!」でブレークした。20年は、NHK連続テレビ小説「スカーレット」に出演し、映画にも次々に抜てきされている。CMも十数社に出て、人気が急上昇する中で起こした事故だった。

画像は伊藤さんのインスタグラムアカウント(@kentaro_official_)のスクリーンショット

今後は、一体どうなってしまうのだろうか。ひき逃げは、被害感情も強い事件だけに、2年前には、女性タレントが事実上の芸能界引退に追い込まれている。

業界に詳しい芸能関係者は10月30日、J-CASTニュースの取材にこう話した。

「酒気帯び運転をするなど悪質だったこのタレントのように、芸能界引退までにはならないと思います。CMやスポンサーがいるテレビドラマは厳しいですが、映画の出演はありうると思います。半年ぐらい活動を自粛し、早ければ来年の春にも芸能界に復帰するのではないでしょうか。俳優としては、適応能力が高く、いい演出家と出会えば、演技が飛躍していたと思います。復帰作でヒール役を一度やるなど、試行錯誤しながらやっていくしかないですね」

この関係者は、伊藤容疑者の素行面は、伝え聞いてはいたと明かす。

「きちんとあいさつする律義な面のほか、先輩にタメ口をするなどやんちゃな面もあり、いいうわさと悪いうわさの両方があります。前の事務所のマネージャーとは、けんか別れしたと聞いており、元の事務所に戻ったとはいえ、引き継ぎができていなかったのだと思います。4月に起こした物損事故も知らされていなかったので、プライベートの買い物などにもタクシーを使わせなかったのでしょう。今回の事件は、事務所がタレントを管理できていなかったことが半分あるとみられますので、そこをどうしていくかが今後に向けてのカギになると思いますね」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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