五輪最終予選 日本代表、韓国に敗れてGS2位通過 準々決勝は開催国のカタールと激突【サッカー U-23アジア杯】

サッカーU-23日本代表 写真:新華社/アフロ

<2024年4月22日(月)AFC U23アジアカップ カタール2024 グループB 日本 0-1 韓国 @ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム>

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パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねたU23アジアカップ。

U23日本代表が22日、グループステージ最終戦で韓国に0-1で敗れ、2勝1敗でB組2位となり25日の準々決勝ではA組1位のカタールと対戦することになった。

韓国は3戦全勝で1位となり、A組2位のインドネシアと対戦する。

今大会3位以内のチームがパリ・オリンピックの出場権を獲得。4位の場合はアフリカ予選4位のギニアと5月9日にフランスで最後の1枠をかけて対戦する。

1位突破をかけたライバルとの対戦で、日本は終盤の猛攻も得点に結びつけることができなかった。

日本と韓国はともに2連勝でグループステージ突破は確定済み。

勝てば1位突破となる対戦へ、日本は19日のUAE戦から先発7人を入れ替えて、今大会初先発のFW内野航太郎選手(筑波大)や初出場の機会を得たMF田中聡選手(湘南)、DF半田陸選手(G大阪)、GK野澤大志ブランドン選手(F東京)らを起用して臨んだ。

一方、UAEに1-0、中国に2-0とここまで大きな先発変更をせずに連勝してきた韓国だったが、日本戦には出場停止と負傷でセンターバック2枚を欠いて、先発10人を入れ替え、布陣も3-4-3に変更した。

守備を固めながらロングボールを使って得点機を探る韓国の手堅い試合運びに、日本は前半攻めあぐねる。

相手のゴールに迫ったのは前半19分にMF平河悠選手(町田)が放ったミドルレンジからのシュートと、28分に右サイドで藤尾翔太選手(町田)と半田選手の右サイドの仕掛けでペナルティエリアに切り込んだ場面などに限られた。

試合後、後半半ばまでベンチで戦いを見ていたMF松木玖生選手(F東京)は「韓国がいい(守備の)ブロックを組んでいたので、攻撃のバリエーションがなかなか引き出せなかった」と振り返った。

試合が動き出したのは後半に入ってから。

韓国が中盤でのパスカットからショートカウンターに転じるようになり、後半12分にはその形でFWホン・ユンサン選手が持ち上がってペナルティエリアに入ってシュートを放ち、GK野澤選手のセーブでピンチを逃れた。

昨年のアジア大会決勝で日本に2-1で勝利している韓国は、その後も選手交代を活かして次第に攻勢を強め、テンポ良いつなぎで日本守備陣の裏を取り、日本ゴールに迫るようになった。

日本は後半15分過ぎにMF松木選手、MF佐藤恵允選手(ブレーメン)、MF藤田譲瑠チマ選手(シントトロイデン)を交代で投入すると、攻撃の推進力がアップする。

松木選手は後半26分に中盤で相手との激しい競り合いに勝ってボールを獲得して前線につなげた。

後半28分には、右CKの流れから左サイドを攻め上がってゴール前に折り返し、DF高井幸大選手(川崎)がヘディングで合わせる場面を作った。

徐々に攻撃のペースを掴んでいた日本だったが、直後の後半29分、中盤での競り合いで韓国にボールを奪われて右サイドに展開されてCKの機会を与える。

そして1分後、このCKにファーサイドで後半途中出場のMFキム・ミンウ選手がヘディングで合わせて先制を喫した。

韓国は後半36分にも右サイドの仕掛けから後半交代出場のMFカン・ソンジン選手がペナルティエリアに切り込んでシュートを放ったが、日本はGK野澤選手のセーブで追加点を阻止した。

今大会初失点を許した日本は、後半30分過ぎにFW細谷真大選手(柏)とMF山本理仁選手(シントトロイデン)も送り出し、反撃を加速。

藤尾選手が右サイドを切り込んで後半38分には細谷選手がシュートを放ち、そのリバウンドを回収して佐藤選手がペナルティエリア左から右足を振る。

直後には藤尾選手のクロスを逆サイドで受けた佐藤選手が藤田選手につなぎ、藤田選手がペナルティエリア外から右足を振ったが相手DFにブロックされた。

その後も細谷選手がCKに頭で合わせ、試合終了間際には細谷選手の右クロスに佐藤選手がヘディングで合わせたが、ポストに阻まれた。

同点で90分を終えればPK戦に持ち込むことができたが、日本の猛攻は実らず、最後までゴールが遠かった。

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