【広島】床田寛樹〝無双〟で防御率0・93 試合後は「四球が2個、もったいない」

広島・床田寛樹

押しも押されもせぬ赤ヘルの左腕エースだ。広島・床田寛樹投手(29)が23日のヤクルト戦(神宮)に先発し、8回4安打無失点の好投で今季2勝目を挙げた。

二塁を踏ませたのは初回だけだった。先頭・塩見の安打から、二死二塁で敵の4番・村上を迎えたが、この場面をフルカウントからの懐への直球で空振り三振に。「ちょっと探った感じで投げていたんですけど、村上に投げた球から『あ!こういう感じなら結構いいかも』」とこのピンチを脱出すると、一気にリズムをつかんだ。

2回以降は、宝刀・ツーシーム、カットボールを両サイドに丁寧に投げ分け、その後は今季最多の8回を投げ、116球4安打とつけ入るスキすら与えなかった。

これで左腕は、開幕から4連連続で7回自責2点以下のハイクオリティースタート(HQS)をマークし、防御率も0・93と先発投手として〝無双〟の安定感。それでも本人は「あと10球を減らして、もう1回(笑い)行きたいなと思います、四球が2個、もったいないのがあったので」とどん欲だ。

「長いイニングを投げることに関しては、今のところいい感じにきている。ちょっとでもこれを長く続けたい」と、自らもここまでのシーズンのパフォーマンスに手応えを深めている。

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