日本ハムは延長12回執念星!引き分け挟み5連勝で新庄政権最多更新の貯金4 上川畑の決勝適時打に新庄監督飛び跳ねてハイタッチ 大興奮「脳の汁が…」

 12回、勝ち越し打を放ち喜ぶ上川畑(撮影・金田祐二)

 「楽天3-4日本ハム」(23日、楽天モバイルパーク)

 日本ハムが延長12回に上川畑の適時打で勝ち越して、引き分けを挟んで5連勝。新庄政権最多を更新する貯金4となった。

 71年ぶりの快挙は逃した。20日は北山、21日は加藤貴が完封勝ち。3試合連続完投完封なら、東急時代の1953年、米川、緒方、桑名、寺川と4連続完封して以来、71年ぶりの快挙だった。先発の山崎は三回まで無安打投球。だが、四回に浅村に犠飛を浴び、チーム24イニングぶりの失点となり、快挙は幻となった。

 それでも6回3安打2失点の好投。「試合を作ることができたのはよかったです。ただ、点を取ってもらった直後に点を与えてしまったことが反省点です。課題を次に生かしたいと思います」とコメントした。

 終盤は新庄采配が裏目に出た。1点リードの七回から2番手・金村が登板。七回を三者凡退に抑えると、回またぎで八回のマウンドにも上がった。先頭の岡島から三振を奪ったが、続く代打・茂木に対しカウント0-2と追い込んでから左越えに同点ソロを浴びた。

 それでもその後はリリーフ陣が踏ん張り、無失点を続けると、延長12回のワンチャンスを生かした。上川畑の適時打が飛び出すと、新庄監督は飛び跳ねて、生還したランナーとハイタッチした。

 試合後、新庄監督は「勝ちに食らいついていく、あの一生懸命な姿みていたら涙出てくるね。こんな勝ちある?最後、12回に。上川畑くん、よう打ったわ。追い込まれてね。ああいう勝負強いところを持ってるね。野手全部使い切ったから、何か起こったらどうしようかと。脳の汁が。汁がもう」と、満面の笑顔で語った。

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