西武、開幕3カード連続勝ち越し後は1勝10敗…打線大シャッフルも実らず

9回2死、空振り三振に倒れた西武・若林。奥は勝利に喜ぶオリックスナイン(撮影・永田浩)

◆オリックス2―1西武(23日、京セラドーム大阪)

貧すれば鈍する…なのか。打線の〝大シャッフル〟も実らず、7連敗を止めた19日の白星を挟んで、再び3連敗。「何とかもう1点…。平良が粘り強く投げてくれていたんで」と松井監督。オリックスに9安打を浴びながら、6回2失点で踏ん張った平良の〝粘投〟にも応えられず、打線は4安打1点止まり。貧打はまさに深刻な状態だ。

7連敗の始まりとなった今月9日から同21日までの10試合で、チームの総得点は16で、1試合平均でも2点を切り、安打数は54も1試合2桁安打は一度もない。開幕3カード連続勝ち越しで今月7日の時点では貯金3の2位。そこから急降下の最下位転落で、打線てこ入れに40歳の中村をプロ23年目で初の2番に入れた。またオリックスの田嶋にこの試合前まで29打数16安打の打率5割5分2厘と抜群の相性を誇った炭谷を5番で起用。21日には3番だった外崎を7番に入れた。

2点を追う四回、先頭の中村が左翼線突破の二塁打を放つなど無死満塁としたが、炭谷は三ゴロ。宗の失策で1点を返したが6番若林、7番外崎が連続三振を喫するなど追加点はならず、五回以降はオリックスの継投の前に1安打。あと1点が届かなかった。

7連敗を脱出しながらまた3連敗。連敗ストッパーの大役を、ドラフト1位ルーキーの武内に託す一方で「何とか打つ方で先制点。そこをしっかり取れるよう、また明日やっていきたい」と松井監督。苦境打破へ、投打の歯車を何とかして、うまくかみ合わせたい。

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