【ミャンマー】ヘンリーバンティオ氏、副大統領を辞任[政治]

ミャンマー国軍の最高意思決定機関「国家統治評議会(SAC)」は22日、ヘンリーバンティオ副大統領の辞任を承認したと発表した。健康上の問題と理由を説明している。23日付国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーに公示した。

ヘンリーバンティオ氏は、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)政権下の2016年から副大統領を務めていた。21年2月のクーデター後に表舞台から姿を消していたが、23年7月31日に開催された国家統治評議会の会合に出席。再び表舞台に登場した。

国民民主連盟の中央執行委員会は同年8月8日に緊急会議を招集し、ヘンリーバンティオ氏の除名を決定。20年総選挙の結果に基づいた、国民民主連盟を代表する国会議員として有権者の意思を真摯(しんし)に受け止める、という宣誓と、民意の実現に重点を置いた党の目的と政策に従う、という公約に違反したため、と説明した。国民に対する残虐行為と戦争犯罪を続けている国軍に同氏は協力していると非難した。

クーデター直後に拘束されたウィンミン大統領は民主派指導者アウンサンスーチー氏らと共に現在も収監中であり、軍事政権は民選の大統領と副大統領が不在の状態になっている。

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