『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』キャスト陣、再使用料の支払いを求める

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のキャスト陣が、シリーズ化した同作の再使用料の支払いを求めている。恐怖体験を記録した映像が発見されたという設定の1999年公開の 同ホラー映画は、20万ドルから75万ドル(約3100万円から1億1600万円)の製作費に対し、2億5000万ドル(約387億円)の世界興行収入を記録する成功を収めていたが、21日にキャストの3人がフェイスブックに公開書簡を投稿し、再使用料が支払われていないことを非難したかたちだ。

ジョシュア・レナードは、共演のレイ・ハンス(ヘザー・ドナヒューから改名)、マイケル・ウィリアムズと共に署名した書簡を公開、さらなるリブート版の製作が明らかになったことを踏まえ、「ブレア・ウィッチ」シリーズの権利を所有する映画会社ライオンズゲートに「過去に遡ったものと今後の再使用料」の支払いを要求している。

3人は、「映画製作当時に正式な組合もしくは法的代理」があった場合に、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)を通して「配分される額に値する」金額の支払いを受けるべきだと説明、同シリーズの今後の作品に関して「意味のある話し合い」を続け、長編映画を初めて手掛ける新人映画監督に向けた助成金6万ドル(約930万円)をライオンズゲートが用意することも求めている。

「私たちの映画はこれまでに2度リブートされましたが、ファン/興行収入/批評家の観点において落胆するものでした」「どちらの映画も、オリジナル作品の製作陣からの創造的インプットを得ないまま製作されたのです」「『ブレア・ウィッチ』を創造した内部者として、また25年間ファンが愛すること、求めていることに耳を傾けてきたものとして、私たちは唯一で最高の、しかしあまりにも使われていない秘密兵器なのです!」と書簡には綴られている。

オリジナル作品の監督を務めたエドゥアルド・サンチェスとダニエル・マイリックをはじめとする製作陣4人も、同書簡をシェア、同作のキャストの「多大なる貢献」に目を向けるようライオンズゲートに呼び掛けた。

一方で、ライオンズゲートと製作会社ブラムハウスは、今月10日、「シネマコン2024」で、「ブレア・ウィッチ」新作の企画を発表していた。

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