小学生も“LRT通学” 学区外から沿線の小規模校・宇都宮市平石中央小へ楽々登校 フォーカスLRT元年25

LRTに乗り、笑顔で登校する児童たち=23日午前8時、宇都宮市下平出町

 次世代型路面電車(LRT)を活用し、沿線にある小規模校・栃木県宇都宮市平石中央小の児童5人が今月、学区外からの“LRT通学”を始めた。

 同校は平石中央小学校前停留場に隣接。昨年度の児童数は市内最少の55人で、市は昨秋、沿線12小学校から児童を募集。5人が希望し、昨年度からLRT通学をする3人と駅東公園前-ゆいの杜東停留場間の5停留場から登校している。

 23日朝は、満員の下り列車に乗車。真新しいランドセルを背負った新入生と上級生が仲良く登校した。1年中居愛奈葉(なかいまなは)さん(6)は「毎日みんなと電車に乗れるのが楽しい」と声を弾ませた。

 学区外通学を決めた保護者は「学区内の学校に歩いて通うよりも早く着く」「人や自然と触れ合える学校に通わせたかった」などの利点を挙げる。愛奈葉さんの父で保育士の義一(よしかず)さん(42)=同市陽東5丁目=は「横浜市から今春移住した。魅力的な小規模校にLRTで通える制度が移住の決め手」と話した。

混雑する列車に乗って学区外通学する児童たち=23日午前7時55分、宇都宮市下平出町

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