男性が椅子に座ったまま意識失い心肺停止… 4人が心肺蘇生など「迷わず行動」 連携プレーに感謝状

感謝状を贈られた社員ら

 【真岡】事務所内で心肺停止となった男性を救ったとして、芳賀地区広域行政事務組合消防本部は23日、松山町、千住金属工業栃木事業所と、同社社員4人に感謝状を贈った。

 社員は宇都宮市、佐藤一敏(さとうかずとし)さん(41)、同市、菊池映仁(きくちあきひと)さん(34)、下野市、藤井有紀(ふじいゆき)さん(42)、茨城県桜川市、村上(むらかみ)まなみさん(23)。小林明宏(こばやしあきひろ)消防長が感謝状を手渡した。

 同本部によると、昨年12月7日午後1時25分ごろ、事務所内で40歳男性が休憩中に椅子に座った状態で意識を失い、心肺停止状態となった。倒れた物音で佐藤さんが気付き、4人で連携し、119番通報、自動体外式除細動器(AED)を用いての心肺蘇生、消防隊の誘導を行った。男性は、無事に社会復帰した。

 佐藤さんは「会社にAEDがあり、講習も受けていたので迷わず行動できた。近くにいた人たちで、適切に役割分担ができた」と振り返った。

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