【新日本】内藤哲也 乱入者ジェイク・リーの〝二股〟を一刀両断「そんなに俺の首は安くないぞと」

ジェイク・リー(上)の襲撃を受け、見下ろされた内藤哲也

新日本プロレス23日の後楽園ホール大会で内藤哲也(41)がノアのジェイク・リー(35)に襲撃を受け、新たな遺恨が勃発した。バレットクラブ・ウォードッグスと結託したジェイクは、27日広島大会での新日本初参戦が決定。突如乱入してきたジェイクにKOされる屈辱を味わった内藤は取材に応じ、その行動力を称賛する一方で〝二股〟をかけようとしていた姿勢には疑問符を投げかけた。

事件は内藤とドリラ・モロニーとのシングル戦で起きた。乱戦からレフェリー不在の状況下になると、ウォー・ドッグスのデビッド・フィンレーがリングイン。さらに直後にジェイクが電撃登場すると、会場からは驚きの声が上がった。

ジェイクのFBSで大ダメージを負った内藤は、モロニーのドリラキラーを浴び敗北。さらに場外へ連れ出され、2発目のFBSで完全にKOされてしまった。

伏線はあった。フィンレーは「俺にDMしてきてるヤツがいる。内藤、誰かがお前との一戦を望んでいるようだぞ?」と〝刺客〟の存在を示唆していたのだ。大会後に取材に応じた内藤は「シリーズ中のどこかで来るとは思ってはいました。ただ海外の選手を想定していたので、日本の団体の選手が来たというのは想定外でしたね」と心境を明かした。

ジェイクとは2022年12月ドラディション代々木大会の6人タッグ戦で激突している。当時から「またこの続きはきっとあることでしょうね」と言葉を残しており「彼が自分の足で来た行動力は素晴らしいんじゃないですか? 新日本にはベルトを持っている選手がたくさんいるなかで、ベルトを失った直後の俺のところに来たということは、彼の中で内藤哲也の価値は非常に高いんだろうなと。いい目をしてるんじゃないですかね」と不敵な笑みを浮かべた。

ただし疑問点もある。ジェイクは前日22日のノア新宿大会で清宮海斗とのGHCヘビー級王座次期挑戦者決定戦に敗れたばかり。「フィンレーにDMを送る一方で、GHCを狙ってたんですよね? 挑戦者になれなかったから、じゃあ内藤哲也のところに行こうというわけ? ベルトを失った直後で言うことじゃないかもしれないけど、そんなに俺の首は安くないぞという気持ちはありますね」と、ジェイクが二兎を追っていた事実を目ざとく指摘し断罪した。

ジェイクとは広島大会で行われる5対5イリミネーションマッチでの対戦が決定。「サプライズでインパクトを残すのは簡単ですよ。そうじゃない状況の方が重要なわけで。俺を倒すために新日本に来たジェイク・リーが、俺の〝ホーム〟でどれだけのインパクトを残してくれるのか、楽しみですね」と余裕さえのぞかせた制御不能男が、新たなる敵を迎え撃つ。

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