九州整備局/本明川ダム工事事務所で開所式、早期完成へ建設本格化

本明川ダム建設事業(長崎県諫早市)の本格化に向け九州地方整備局が設置した「本明川ダム工事事務所」の開所式が22日、長崎市宿町の同事務所で開かれた。森康成所長、寺本耕一副局長らが早期のダム完成や地域の活性化を祈念し、庁銘板の除幕を行った=写真。
式の冒頭、森戸義貴局長の訓示を代読した寺本副局長は「本明川ダムの建設は河川整備と相まって流域を水害から守る治水安全度の向上に必要不可欠」と改めて強調。「安全かつ早期のダム完成はもとより、完成後に地域の皆さんにダムができて良かったと言っていただけるよう緊張感と誇りを持ち、より一層、地域との対話と連携を図りながら職務に精励するようお願いする」と呼び掛けた。
森所長は「ダムを生かした工事中のインフラツーリズムやダム完成後の水源地の活性化に向けた取り組みも事務所の使命。地域住民のご理解、ご協力を賜りながら一日でも早いダムの完成を目指して職員一同一丸となって業務にまい進する」と力強く決意表明した。
同事務所は長崎河川国道事務所が所管していた本明川ダム建設事業を引き継ぐ形で設置。長崎河川国道事務所庁舎内に入り、総務、工務、工事、調査設計の4課27人で新体制をスタートした。同ダムは本体工事の入札手続きを進めており、今夏にも落札決定する見通し。2032年度の完成を目指す。総事業費は約730億円。

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