大阪狭山市/学校園適正規模・適正配置実施方針素案、狭山中は現在地建て替え

大阪府大阪狭山市は市立学校園適正規模・適正配置の実施方針素案を公表した。古い校舎を使い、35人学級導入で2027年度から教室不足が見込まれる狭山中学校(狭山4の2272の2)は現在地建て替えの方針を打ち出した。幼稚園3園は統合し新こども園を整備する。子育て支援センターぽっぽえん(西山台3の2の1)と南第1小学校(同)の敷地の一部を使い、新こども園とぽっぽえんの複合施設を計画。狭山中学校や、新こども園などの複合施設の設計は本年度に着手し、29年度に新施設の使用を始める見通し。
狭山中学校は、完成から60年が経過した校舎もあり、運動場も狭い。移転建て替えでは、候補地の選定や用地買収に時間がかかるため、現在地建て替えで課題の早期解消を目指す。
現在、1961年完成の校舎(RC造2階建て延べ4130平方メートル)と、80年完成の校舎(S造2階建て延べ768平方メートル)、76年完成の体育館(RC造2階建て延べ1172平方メートル)がある。
詳細なスケジュールは、35人学級導入時期や他の公共施設の再配置計画も踏まえ、検討していく。
東幼稚園(狭山3の2555の1)と半田幼稚園(半田2の269)、東野幼稚園(東野中2の22)は、園児の減少で、集団活動が行えない見通しになっているため、再編・統合による規模適正化を計画。3園のいずれかで統合する案も検討したが、送迎バスの運行や給食提供体制に課題が見込まれることから、3園を統合した新こども園への移行を打ち出した。
新こども園とぽっぽえんの複合施設は、現在のぽっぽえんの場所と南第1小学校低学年棟がある場所に整備する計画だ。
市では、中長期的な取り組みとして、南中学校(大野台3の2の1)や、東小学校(狭山3の2497の1)、南第1小学校の建て替えなども素案に盛り込んだ。

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