“無双”2人は5試合でいくら稼いだ? シェフラー&コルダの強みと弱み

スコッティ・シェフラー(左)とネリー・コルダ

男女の世界ランキング1位2人が、後続を寄せ付けない強さを見せている。とくに目覚ましいのが直近の5試合で、女子のネリー・コルダは前週のメジャー「シェブロン選手権」で5試合連続優勝を達成。ナンシー・ロペス、アニカ・ソレンスタムに並ぶ史上3人目の快挙だ。

男子のスコッティ・シェフラーは3月「アーノルド・パーマー招待」から優勝→優勝→2位→優勝→優勝で、2週前には自身2度目のメジャー「マスターズ」制覇。ランキング1位を独走する2人の今季スタッツを紐解いてみた。

■この5試合でいくら稼いだ?

メジャーでは1億8500万円を獲得したコルダ(写真は2024年シェブロン選手権)(撮影/村上航)

シェフラーは直近5試合で1625万3735ドル(25億1591万5640円)、コルダは240万ドル(3億7149万6000円)を獲得した。

シェフラーは前週「RBCヘリテージ」優勝で、生涯獲得賞金ランキング10位(6125万8464ドル)に浮上した。同ランク1位のタイガー・ウッズが約1億2099万ドルで、PGAツアー参戦5年目で半分までたどり着いた。

コルダは1136万1489ドルで23位。同1位のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン/2258万3693ドル)まで、こちらも半分の道のりまでたどり着いた。

<それぞれの獲得賞金>
・シェフラー
「RBCヘリテージ」360万ドル
「マスターズ」360万ドル
「テキサスチルドレンズヒューストンオープン」(2位)55万3735ドル
「ザ・プレーヤーズ選手権」450万ドル
「アーノルド・パーマー招待」400万ドル

・コルダ
「シェブロン選手権」120万ドル
「Tモバイル マッチプレー」30万ドル
「フォード選手権」33万7500ドル
「ファーヒルズ朴セリ選手権」30万ドル
「ドライブオン選手権」26万2500ドル

■ともに1位のスタッツは シェフラーはショートパットが苦手?

シェフラーはショートパットが苦手かも(写真は2024年ザ・プレーヤーズ選手権)

ともに今季1位に立っているのがパーオン率。2人とも平均飛距離はランキングで目立った位置にはつけていないが、シェフラーはパーオン率74.76%、コルダは75.85%でツアートップ。

シェフラーはティからグリーンまでのショットのスコア貢献度を示す「ストロークゲインド・ティ・トゥ・グリーン」でも1位(2.835)につけている。

<それぞれのショットのスタッツ>
・シェフラー
平均飛距離/299.3yd(74位)
パーオン/74.76%(1位)
フェアウェイキープ率/74.42%(8位)
SG ティトゥグリーン 2.835(1位)(※LPGAでは公開されていない)

・コルダ
平均飛距離/264.74yd(33位)
パーオン/75.85%(1位)
フェアウェイキープ率/74.2%(61位)

ちなみに2人ともスタッツで低迷するのがパッティング。シェフラーは平均パット数28.14(22位)、コルダは平均パット数29.57(66位)。パッティングのスコア貢献度を示す「ストロークゲインド・パッティング」では、シェフラー93位、コルダ67位だった。

PGAツアーではパッティングの距離別のスタッツを公開しており、シェフラーは10フィート(約3m)以内のパッティングがツアー142位と、ショートパットが勝負のキーポイントとなっている。

■パー4、パー5で勝負!

コルダはパー3で苦戦(写真は2024年シェブロン選手権)(撮影/村上航)

パー3、パー4、パー5でのそれぞれの平均スコアを見てみると、2人ともパー4、パー5のスコアがツアー1位。面白いことに、パー3が少しだけ劣る数字になっている。

・シェフラー
パー3/2.94(4位)
パー4/3.86(1位)
パー5/4.34(1位)

・コルダ
パー3/3.09(83位)
パー4/3.93(1位)
パー5/4.43(1位)

ともに直近の世界ランキングでは2位の選手に大差をつけて1位を堅守。どこまで独走するかに注目だ。

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