7月放送アニメ『魔導具師ダリヤ』制作での“北朝鮮関与”報道について「スタジオも把握していない」調査中と声明

TVアニメ『魔導具師ダリヤはうつむかない』ティザービジュアル ©Amagishi Hisaya/MFブックス/製作委員会はうつむかない

本年7月より放送が予定されている新作アニメ『魔導具師ダリヤはうつむかない』の製作委員会は23日夜、同日午前より大きく報じられていた、北朝鮮でのアニメ制作関与に関する声明を発表。製作側や制作側も把握していなかった事象だったと明かし、事実関係の調査中だと報告した。

【画像】公式サイトで発表した報告文(情報元)

「アニメ『魔導具師ダリヤはうつむかない』に関する報道について」とするお知らせを公式サイトや公式Xを通じて、以下のように伝えた。

「一連の報道で伝えられている内容について、製作委員会および制作スタジオも把握していない情報であり、現在、事実関係を調査中となります。」(原文ママ)

『魔導具師ダリヤはうつむかない』公式サイトより

ここでの一連の報道とは、米・Stimson Centerの運営する北朝鮮分析サイト「38ノース」が公表した最新の調査報告にて、北朝鮮の国有企業が日本アニメの制作に関与しているというもので、翌23日に日本国内の通信社がこれを引用する形で報じ、大きな話題に。

報告によると、北朝鮮のものとみられるクラウドストレージにおいて、日本アニメの中間制作物とされるファイルが存在していたといい、ファイルの実態を調査する中に今回の『魔導具師ダリヤはうつむかない』の資料も含まれていたことが発覚したという。

現段階では「調査中」であるため、関与の実態は明かされていないものの、制作と密に関わっているスタジオ(※)ですら把握していなかったとのことで、ネット上では中韓企業への外注過程において、多重下請け先での問題だと推察する意見が寄せられていた。

※本案件では「颱風グラフィックス」と「イマジカインフォス」の2社

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