大谷翔平、“史上最高打率”の可能性 浮上した最強の座、立ちはだかる偉大な強打者

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

指名打者の歴代最高打率は.356、OPSは1.107…エドガー・マルティネスが君臨する

“史上最高のDH”の称号を、ドジャース・大谷翔平投手が手にするかもしれない。22日(日本時間23日)の試合を終え、大谷は両リーグ1位の打率.368をマーク。かなり気は早いが、指名打者としてのシーズン最高打率を更新する可能性も出てきた。

大谷は3月20日の韓国シリーズ第1戦、第2打席で移籍後初安打をダルビッシュ有投手からマークした。しかし開幕第4戦で今季初の無安打となると、なかなか打率は上がらず、8試合時点では打率.241、0本塁打と、らしくない数字にどどまっていた。

しかし、4月3日(同4日)のジャイアンツ戦で今季1号を放ったのを皮切りに一気に調子を上げる。この試合から自己最長の5試合連続マルチ安打の固め打ち。デーブ・ロバーツ監督も「ホットストリーク(絶好調)」と仰天する快音の連発で、3日(同4日)から21日(同22日)にかけての16試合では62打数27安打、打率.436、OPS1.339と衝撃の数字を残している。

これで今季打率を.368とし、両リーグトップに立った。1973年の指名打者制度の導入以降、歴代最高打率は1995年のエドガー・マルティネス(マリナーズ)の.356。まだ24試合とはいえ、指名打者のシーズン最高打率更新も狙える位置にいる。

また、打撃の総合的な攻撃力を示すOPSも、今季の1.094は歴代5位に相当。こちらも指名打者の歴代ベストは、1995年のマルティネスが記録した1.107。マルティネスは“歴代最高の指名打者”とも呼ばれ、同氏が現役引退した2004年から、最優秀指名打者賞を称えるアワードの名称が「エドガー・マルティネス賞」に変更されるほどだった。大谷は2021年から同賞を3年連続で受賞しているが、偉大なる先達に並び、追い越すことができるだろか。(Full-Count編集部)

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