【多賀城創建1300年】当時の行政文書で使われたハンコ 最新技術『3Dプリンター』で復元(宮城・多賀城市)

今年、「多賀城創建1300年」を迎えるミヤギ・多賀城市では、当時 行政文書で使われたハンコが最新の3Dプリンターで復元された。

3Dプリンターで復元されたハンコ「陸奥国印」。

きょう作った会社が、多賀城市役所を訪れ深谷晃祐市長に手渡した。

多賀城は、1300年前の724年当時 朝廷が東北を治めるため創建され、「陸奥国印」は戸籍や徴税などの行政文書のハンコとして使用されていた。

復元を手掛けたのは、多賀城市の「日本積層造形」だ。

金属の粉を積み重ねて造形していく最新の3Dプリンター技術で、当時のハンコを再現した。

この会社の技術は、今年1月 月面着陸に成功したJAXAの無人探査機「SLIM」にも採用されている。

日本積層造形・大竹卓也社長

「宇宙であったり、地元多賀城市への貢献だったり、領域が広いことをアピールするには絶好の機会」

多賀城市・深谷晃祐市長

「世界の最先端を行く企業が、多賀城に立地しているのは、何よりもありがたい。市民以外の皆さんに多賀城の歴史を知ってもらう機会も持っていただきたい」

「多賀城創建1300年」の今年、多賀城市では「陸奥国印」を記念イベントで活用するほか東北歴史博物館で展示する方針だ。

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