最大標高の風力発電所、1基目が据付に成功―中国

中核薩迦30万kW風力発電・太陽光発電・エネルギー貯蔵一体化プロジェクト風力発電所の1基目の風力発電機の据付が完了した。

チベット自治区シガツェ市サキャ県の高原地帯で20日、中核匯能チベット公司が投資し、中核二二公司が建設を請け負う中核集団初のチベット風力発電プロジェクトである中核薩迦30万kW風力発電・太陽光発電・エネルギー貯蔵一体化プロジェクト風力発電所の1基目の風力発電機の据付が完了した。試算によると、同風力発電所エリアの最大標高は5193mで、世界で建設中の標高が最大かつ単体の設備容量も最大の風力発電プロジェクトだ。科技日報が伝えた。

同プロジェクトはヒマラヤ山脈北麓に位置し、チョモランマ(エベレスト)の山頂からわずか140kmほどで、総発電設備容量は300MW、うち風力発電は200MW、風力発電機計40基設置され、単体容量は5MW。単体の風力タービンの直径は183m、ブレードの長さは90.1m、ハブの高さは105m、総重量は483.9t。正常運転条件下で、単体のブレードが1周するたびに約3kWを発電でき、1時間で5000kWを発電し、一般的な4世帯家庭の年間電力需要を賄える。

プロジェクト完成後の年間発電量は6億kWh近くで、毎年の標準石炭使用約16万4200t、二酸化硫黄排出約45万3400t、二酸化炭素排出約45万100tの削減に相当し、現地の経済・社会の質の高い発展を効果的に促進することになる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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