バス乗客の20代女性、車庫に1時間置き去り 運転手が車内点検怠る

【資料写真】帝産湖南交通バス

 帝産湖南交通(滋賀県草津市)の路線バスで、乗客の20代女性を乗せたまま車庫に約1時間置き去りにしていたことが23日、分かった。女性の体調に異常はなかったという。

 同社によると、10日午後9時50分ごろ、石山駅発田上車庫(大津市)行きバスが終点に到着した際、40代の男性運転手が車内点検を怠り、後部座席で寝ていた女性に気付かないままバスを離れた。目を覚ました女性は同社に携帯電話で連絡し、社員が駆けつけてドアを開けた。

 同社は運転手を厳重注意し、11日に国土交通省近畿運輸局に報告したという。「あってはならないことで、再発防止に努めていく」としている。

© 株式会社京都新聞社