サブスクサービスってどれくらいあるの? 種類別に解説

【「賢い」サブスクの活用方法・2】前回はサブスクのメリット・デメリットや、おすすめのサービスについて紹介しました。今回は、さらに具体的にサブスクサービスの種類について解説します。

サブスクサービスの種類

昨今、サブスクサービスは急速に普及していますが、契約内容や対象商品、料金体系は実にさまざまです。そこで、日本サブスクリプションビジネス振興会では普及しているサブスクサービスを調査し、以下のように分類をまとめています。

(1)デジタル系サブスク

・コンテンツサービス型

・オンラインサービス型

(2)非デジタル系サブスク

・一般定期購入型

・パーソナライズド定期購入型

・キュレーション型

・メンテナンス型

・リース型

・定額レンタル型

・単一レンタル型

・パーソナライズドレンタル型

・非オンラインサービス型

・非オンライン/オンライン複合型

(3)その他サブスク

・インフラ型

・保険型

「デジタル系サブスク」「非デジタル系サブスク」「その他サブスク」の三つに大きく分かれ、さらに細かく14種類に分類しています。身近なサービスが実はサブスクサービスだったということもあるでしょう。そのくらいサブスクは身近なものになっています。

サブスクは生活を豊かにする近道!?

サブスクサービスと一口にいっても、実際はサービスごとに契約内容や料金体系が異なります。種類が多く分かりにくいからと敬遠するのではなく、確認すべきポイントをおさえて「賢く」サブスクサービスを使うことが重要です。多種多様なサービスが存在しているからこそ、それぞれの生活を豊かにするサービスが見つかるはずなのです。

自分に似合う洋服を模索中の人には、「洋服のサブスク(非デジタル系サブスク パーソナライズドレンタル型)」がおすすめです。

忙しくて食品を買う時間がない人には、「食品の定期宅配(非デジタル系サブスク パーソナライズド定期購入型)」「ウォーターサーバー(非デジタル系サブスク メンテナンス型)」がおすすめです。

そろそろ良いものを生活に取り入れたい人には、「家具・家電のサブスク(非デジタル系サブスク リース型)」「車のサブスク(非デジタル系サブスク リース型)」がおすすめです。

今の生活に「足りてないもの」や「あると生活の質が上がるもの」を整理した上で、それを満たすサブスクサービスが存在しているか探してみると良いでしょう。また、申し込む前に利用料金の総額と解約時に必要となる料金を計算しておくことも重要です。将来的に自分の生活が苦しくなる場合は、無理して利用するのはやめましょう。

課金ルールなどの適正化に関するガイドライン

増え続けるサブスクサービスに対し、不安を感じてしまう人がまだ多く存在することも事実です。そのような状況も踏まえ、筆者が所属する日本サブスクリプションビジネス振興会は2023年4月に「サブスクリプション・サービスにおける料金額の適正化に関するガイドライン」を制定しました。

このガイドラインは、消費者の安全を図るとともに、サブスクサービスのさらなる健全な発展を目的として制定したものです。消費者が過剰な料金の負担を求められるなど、不測の不利益を被ることなどがないように、会員である事業者に対して事前に一定のルールを定めました。

消費者が安心してサブスクサービスを利用できる未来を目指した活動も、実際に行われています。サブスクサービスを怖がらずに、検討してもらうための材料になるとうれしいです。(日本サブスクリプションビジネス振興会・町野健)

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