今季初戦で7位! 18歳のルーキー・菅楓華は長いパイプを使って手打ちを防ぐ

身長167センチの菅楓華は、150センチの長いパイプを使って素振りするのが日課(撮影:福田文平)

昨年、高校3年生で出場したプロテストに一発合格した菅楓華。今季初戦となったレギュラーツアー「Vポイント×ENEOS」ではいきなり7位タイに入り、下部のステップ・アップ・ツアーには2戦出場して3位タイ、7位タイと優勝を感じさせるプレーをみせている。25日(木)発売のゴルフ雑誌ALBA891号では、菅が手打ち防止の練習法を明かしている。

「私がいつもやっているのは、ホームセンターで買った150センチの長いパイプを、9時から3時までの小さな振り幅で振る練習です。これは手先を使わずに体の回転で振ることを覚えられるんです。6回連続の素振りを2セット行います」

パイプの端を持つのではなく、真ん中付近を持つのがポイント。グリップエンドが長く伸びている状態になるため、体の左側に出す形でハンドファーストに構える。「意識しているのはフォローの手元の位置です。手先を使うとパイプが体に当たって振り抜けないため、左腰の横に収まるように体の回転でもっていきます」。

菅がもう1つ意識しているのが音だ。「左サイドでビュンと音を鳴らすように振ります。右サイドで鳴るのは手先を使っている証拠。お腹を回して振り切ると、左サイドで音を鳴らすことができます」。長いパイプが手元になくても、クラブを2本重ねて持って素振りを行えば、同じ効果が期待できる。

■菅楓華
すが・ふうか/2005年生まれ、宮崎県出身。高校3年生で臨んだ昨年のプロテストに一発合格を果たし、ファイナルQTでは5位に食い込み一時は今季前半戦の出場権を得たが、スコア誤記により失格。「ショックで泣き崩れていた」状態から気持ちを切り替え、今季初戦の「Vポイント×ENEOS」では7位タイに入った。ニトリ所属。

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●「手打ちは飛ばない」「手打ちは曲がる」。レッスンではしばしば悪者として登場する“手打ち”。しかし、球がつかまらないゴルファーには手打ちが必要な場合も。スライサーは関連記事の【藤田さいきが考える“良い手打ち”と“悪い手打ち”の違いとは?】をチェックしよう。

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