”フリージャズ”の魅力知って 「皆んなでジャズ祭り」開催 「一体感にわくわく」/岡山・津山市

第1回「皆んなでジャズ祭り」が18日、岡山県津山市加茂町の加茂町公民館で初めて開かれ、国内外で活躍するジャズ・ドラマーの小山彰太さん(76)と地元の高校生らがさまざまな楽器を手にセッションを行い、聴衆を楽しませた。

決まった音階や旋律にとらわれず自由な形で演奏を行うフリージャズの魅力を知ってもらおうと、KamoClubの小西譲治代表(74)=同=が企画。大学時代のドラマー仲間の小山さんに出演を依頼して実施した。

小山さんと小西さんは「打楽器でデュオを行う」という新たな試みを披露。ドラムから刻まれる軽快なリズムに合わせて小西さんの和太鼓の豪快な音が会場を包んだ。この後は地元の高校生と大学生が結成したバンドや奈義町から参加したアマチュアベーシストも加わり、日本の唱歌「ふるさと」をアレンジした演奏で盛り上げた。来場者は鼻歌を歌うなどして耳を傾けていた。

参加したバンドの一員の高橋七海さん(15)と本干尾凛さん(18)は「会場のみんなとの一体感が感じられ、とてもわくわくした」「人を楽しませる音楽はすごいと思う。活動を続けていきたいという思いが強くなった」と話した。小山さんは「音楽には言葉ではあらわせない魅力がある。みんな好きな楽器を手に感性の赴くままに自由に演奏してほしい。そうするとまた新しいものが生まれる」と語っている。

和太鼓とドラムのデュオ

© 津山朝日新聞社