マイクロソフト、軽量AIモデル発表 高い費用対効果アピール

[23日 ロイター] - 米マイクロソフトは23日、軽量の人工知能(AI)モデルを発表した。高い費用対効果をアピールし、幅広い顧客を取り込む。

「Phi-3-mini」は同社がリリースする3つの小規模言語モデル(SLM)の第1弾で、GenAIリサーチ担当バイスプレジデントのセバスチャン・ブベック氏は「Phi-3はやや安いのではなく、劇的に安い」と説明。同じような性能を持つ他のモデルと比べてコストが10倍異なるとしている。

SLMはよりシンプルなタスクを実行するよう設計されており、リソースが限られている企業でも使いやすくなっているという。

Phi-3-miniはマイクロソフトのクラウドサービスプラットフォーム「Azure(アジュール)」のAIモデルカタログ、機械学習モデルプラットフォーム「Hugging Face」、ローカルマシン上でモデルを実行するためのフレームワーク「Ollama」ですぐに利用可能になるという。

また、エヌビディアのソフトウエアツール「エヌビディア・インファレンス・マイクロサービシズ(NIM)」でも利用可能で、同社のGPU(画像処理半導体)向けにも最適化されている。

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