インテージは、ゴールデンウィーク（以下、GW）に関する調査結果を公開した。以下、一部内容を紹介する。
2024年のGW予算は前年並み
まず2024年のGW予算について質問すると、平均27,857円だった。2023年は平均27,870円で前年比1.7倍と大きく伸びたものの、2024年は前年並みにとどまる結果となった。同調査結果と15～79歳の推定人口から「GW市場規模」を試算したところ、2024年の見込みは2兆6,952億円に。2023年の2兆7,114億円と同水準になった。
予算増加の理由を調べると、「外出や人に会う機会が増えるから（33.3％）」最も高く、「物価高・円安だから（31.9％）」「新型コロナが5類に移行したから（23.2％）」が続いた。一方、減少の理由としては「物価高・円安だから（31.1％）」が最も高く、2位は「給料が増えないから（30.0％）」、3位は「遠出をすることが少なくなったから（24.5％）」だった。
物価高や円安がもたらすGWにかける予算への影響を尋ねたところ、「かなり影響する」「やや影響する」を合わせて63.4％となった。
GWの過ごし方、「自宅で過ごす」がトップに
次に、GWの予算の変動を給料の増減別に確認。2024年4月以降または近々の給料の増減について質問したところ、自身の給料が「増える見込み」と答えた人は16.9％、「変わらない見込み」は69.6％、「減る見込み」は13.5％だった。
GWの予算が「増えそう」と回答したのは給料が増える人で33.7％。給料が変わらない人、減る人に比べて高くなった。一方で給料は増えるがGWの予算は「変わらない」と回答した人が49.6％と半数を占めた。また、男性のほうが「変わらない」と答えた割合が高くなった。
GWの過ごし方の予定を質問（複数回答）すると「自宅で過ごす（34.1％）」がトップになり、「外食に行く（20.5％）」「ショッピングに行く（16.7％）」が続いた。中でも「ショッピングに行く」は前年調査の23.5％から6.8ポイント減少した。この他、「国内旅行（2023年14.4％、2024年15.6％）」「海外旅行（2023年0.8％、2024年1.0％）」も大きな増加は見られなかった。
国内旅行の予算平均は、前年から約1万円増加
続いて、国内旅行における予算平均金額を調べると81,310円だった。前年の71,809円から約10,000円増加し、前年比113％となった。国内旅行の予算が増えた理由を自由回答で質問したところ、「旅行に行きやすくなったから」「4年くらい我慢していたから」「ホテル代が昨年よりも高騰している」「ガソリン価格上昇、物価上昇」などが多く挙げられた。
2024年のGWへの考えを自由回答で尋ねたところ、単語ランキングでは「ゆっくり」「のんびり」「いつも」「普段」「家族」「楽しむ」「自宅」などのワードが多く挙がった。
【調査概要】
調査対象：日本全国15～79歳の男女
標本抽出方法：インテージ「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
標本サイズ：n＝5,000※国勢調査に基づき性別・年代・地域を母集団構成に合わせて回収
調査時期：2024年3月27日（水）～4月1日（月）
