赤ちゃんイルカ、今年も元気 母イルカに寄り添い愛らしく 天草市五和町の通詞島沖

母親とみられる大人のイルカにぴったりくっついて泳ぐ赤ちゃんイルカ=14日、天草市の通詞島沖(天草漁協イルカ調査室提供)

 天草市五和町の通詞島沖で、今シーズン初めてイルカの赤ちゃんが確認された。天草漁協イルカ調査室によると生後間もなくとみられ、息継ぎもおぼつかない様子。母親とみられる大人のイルカの真横で愛らしく泳ぐ姿を見せていた。

 通詞島沖には150~200頭のミナミハンドウイルカが生息しているとみられる。妊娠期間は1年間。3月ごろから出産シーズンが始まり、6~7月にピークを迎える。

 14日、観光船から赤ちゃんイルカの目撃情報が入り、調査室の髙﨑ひろみさん(45)が確認した。体長は大人イルカの3分の1ほどの80~90センチと推定される。

 髙﨑さんは「親子の集団だと、赤ちゃんイルカは泳ぎやすいよう先頭にいる場合が多い。追いかけるとイルカのストレスになるので距離を取って見守ってほしい」と話している。(福井一基)

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