街を多彩に「音楽・食・文化」 福島駅東口再開発コンセプト案

 福島市が23日の福島駅周辺まちづくり検討会で示した福島駅東口再開発のコンセプト案は「街とのつながり」とともに、多様な場面に対応できるコンベンション施設としての機能に重点を置いて構築された。

 市はコンセプト案として、音楽ライブやスポーツ、食の交流、文化パフォーマンス、屋内広場など多様なホールの利用方法を提示。さまざまな規模の会議、イベントなど幅広い使い勝手や、演劇やコンサートでの斬新な演出を可能にするための工夫を盛り込んだ。

 木幡浩市長は検討会冒頭で「多様な使い方ができることと、街に開かれ、街とのつながりができるという点を重視して案を作った」と語った。市のコンセプト案に対し、委員からは賛同する意見が多く出された一方「十分な予算は確保されているのか」「運営コストの見通しに問題はないのか」などの声も聞かれた。

 聞いて動いて「熱狂の場」

 音楽ライブ開催のイメージ。ロックやポップスなど幅広く対応。アイドルやコスプレ、eスポーツなどのイベント、バスケットボール、クライミングなどの屋内スポーツ利用もイメージしている。

 お酒でわいわい「横丁型」

 福島のおいしい食文化とおいしいお酒をわいわい楽しめる横丁型フードホールとしての利用イメージ。絵画や書などの文化展示や物産展、プロジェクションマッピングでの利用にも対応できる。

 市民が集う「憩いの広場」

 市民が日常的に利用できる屋内広場(仮称・まちなかリビング)など複数の広場を整備。こども向けイベントや家族同士などの利用を促す。オープンテラスを設置したカフェも想定する。

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