ハチ高原で日帰りBBQいかが? 地元食材や自然体験提供 グランピング施設ザ・パークに5月オープン 養父

コンテナ棟でバーベキューを楽しむことができる=養父市丹戸

 兵庫県養父市丹戸のグランピング・キャンプ場「ハチ高原 THE PARK(ザ・パーク)」に、日帰りバーベキュー施設「BBQ CONTAINER LOUNGE(バーベキュー・コンテナ・ラウンジ)」が新設された。屋根付きテラスと米国製のガスグリルを備えたコンテナが並び、手軽に但馬産の野菜や肉を楽しめる。(吉田みなみ)

 ザ・パークは2021年、但馬各地でスキー場などを運営するMEリゾート但馬(養父市関宮)が、約3万3600平方メートルのグラウンドを改修して開設。豊かな自然を楽しんでもらおうと、グランピングやキャンプ、バギー乗車などの自然体験を提供してきた。

 バーベキューは、地域の食文化体験としてグランピング利用客に提供していたが、日帰り客は利用できなかった。周辺は飲食店が少なく、スーパーなども遠い立地。運営当初からバーベキュー施設をつくる計画はあったが、スタッフ配置などの都合で延期していた。

 新しいバーベキュー施設は5月3日に開業し、11月末まで営業する。約425平方メートルの敷地に高さ2.4メートル、幅6メートル、奥行き4メートルのコンテナを3棟配置。各棟に展望テラスとドリンクなどを購入できるサービスカウンターなどを備え、1棟で2~8人が利用できる。

 メニューは、地元野菜などを使ったスタンダードコース(1人当たり4800円)▽地元食材の前菜や但馬牛が楽しめるデラックスコース(同8千円)-の2種類。竹野海岸の塩や朝倉サンショウなどをブレンドしたスパイスのほか、香住産のナシを使ったソース、出石産小麦を使ったパンなどもある。おしゃれな皿や人工観葉植物もあり、写真映えも狙った。

 バーベキュー施設では8月ごろ、特定小型原動機付き自転車の貸し出しも始める予定。バーベキュー施設が好調なら、増棟も検討するという。

 内覧会で一ノ本智毅社長(32)は「オールシーズンで一般客を呼び込み、ハチ高原の発展に尽くしたい」と述べ、ザ・パークの前田徳仁支配人(49)は「(バーベキュー施設は)念願の開業。食と自然を体験し、田舎の素晴らしさを感じてほしい」と話した。

 2年目以降の営業期間は4月末~11月末。事前予約が必要で、利用時間は昼と夜の各2時間半。利用者はザ・パークの入場料と施設使用料、食材費を支払う。予約はザ・パークのホームページから。

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