杉咲花『アンメット』春ドラマでダントツの評価を生んだ杉咲花の圧倒的な“座長力”、盟友・若葉竜也起用でフジ月9『366日』逆転へ

杉咲花(C)ピンズバNEWS

杉咲花(26)主演の月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ制作・フジテレビ系/毎週よる10時)の第2話が、4月22日に放送される。本作は15分拡大で放送された初回が、視聴者から高い評価を受けている。

このドラマは、『モーニング』(講談社)で連載中の子鹿ゆずる氏(原作)、大槻閑人氏(漫画)の同名コミックが原作。記憶障害の脳外科医・川内ミヤビ(杉咲)が、アメリカ帰りの脳外科医・三瓶友治(若葉竜也/34)と出会い、葛藤を抱えながらも患者を救い、自身も脳外科医として再生していくヒューマン医療ドラマ。

初回の平均世帯視聴率は6.0%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)と、同局系で広瀬アリス(29)主演の月9ドラマ『366日』初回の7.2%に負けるも、配信サービス・TVerでは“いいね”数が1.7万。同日放送の『366日』第2話が1.3万で、配信では逆転している(4月19日12時現在)。

4月15日放送の第1話は、1年半前、不慮の事故で脳を損傷したミヤビは、過去2年間の記憶をすべて失い、寝て起きると前日の記憶がなくなってしまう記憶障害に。記憶をなくす前の研修先だった丘陵セントラル病院に勤務しているが、医療行為は一切行わず、看護助手として働いている。

ある日、新たに脳外科に着任した三瓶は、脳梗塞の治療中、ミヤビにも手伝うよう指示するが、看護師長・津幡玲子(吉瀬美智子/49)がそれを制止。治療後、三瓶は、ミヤビが記憶障害であることを知るが、彼女に医師として診察や診断をさせるよう、院長・藤堂利幸(安井順平/50)に直談判して……という展開。

視聴者のX(旧ツイッター)上の反響は、《キャラ立ちしたメイン人物たち。何やら不穏な伏線。1話からグッと惹きつけられたし、とにかく杉咲花の演技力が圧巻だった》などと、絶賛の声ばかり。番宣で出演した『めざましテレビ』(同局系)での態度が悪すぎると炎上した、若葉を絶賛する声も多い。

■座長としてもたのもしい杉咲花

「若葉と杉咲はNHK朝ドラ『おちょやん』、映画『市子』などで共演していますが、民放の連続ドラマでは初共演。最近は地上波ドラマにほとんど出ていなかった若葉に、杉咲が電話をかけて出演の後押しをしたと、制作発表会見で明かしていました。よくぞ若葉を起用したと言いたいですね」(ドラマライター/ヤマカワ)

杉咲は劇中での手術シーンをリアルに見せるため、何か月も前から実際に縫合などの練習をしていたと会見で明かしていた。

「21年放送の主演ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)でも、実際に視覚障がいがある盲学校の先生に話を聞いたり、自分の役の障がいを疑似体験できるメガネを作り、リハーサルでそれを付けて演技の確認をするなど、杉咲の役作りにかける熱はスゴいです。

そんな杉咲ですが、本作で共演する井浦新(49)は、作品に強い志を感じるも、まわりにそういう態度は見せずに自然体でふるまい、現場を緊張させないとコメントしていて、演技だけでなく座長としても急成長しているようです。杉咲あっての本作のクオリティなのでしょう」(前同、ヤマカワ)

22年放送の 長澤まさみ(36)主演『エルピス-希望、あるいは災い-』をはじめ、作品の質には評価の高いカンテレ制作。主人公が記憶障害の脳外科医という、前代未聞の医療ドラマ『アンメット』が、どこまで視聴者の支持を集めるか注目したい。

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