[Tech briefing]サムスン電子、米AMDに4600億円規模のHBMを供給へ

出所:ブリッジ経済(韓国) 2024年4月24日付スクープ報道

- ブリッジ経済紙の業界取材によると、サムスン電子が米国の半導体企業AMDと4兆ウォン(約4600億円)規模のHBM3E(第5世代高帯域幅メモリ)供給契約を締結したことが分かった。

- これはAMDの新型データセンター用チップMI350に搭載されるもので、サムスン電子は上半期量産予定のHBM3E 12段DRAMをAMDに供給する予定だ。

- 供給規模は約30億ドルで、HBM購入の対価として(サムスン側は)AMD GPUを購入することにしたが、具体的な製品と数量は明らかにされていない。

- 下半期にMI350チップの量産が開始され、供給は下半期に行われると見られる。

- MI350は前身であるMI300より帯域幅が30%以上増加し、AMDは帯域幅を拡張するためにHBM3Eを選択したと伝えられた。

- HBM3Eは、前身であるHBM3(第4世代)8段に比べてAI学習訓練速度が平均34%向上し、推論によると、最大11.5倍多いユーザー数へのサービス対応が可能となる。

- 今回の契約はサムスンファウンドリーの事業とは別に行われる。現在、サムスンと取引するDSP(デザインハウス)メーカーは、当該案件に関連する受注を受けていないとブリッジ経済紙に答えている。

- サムスン電子側は個別案件について言及しないとブリッジ経済紙に答えた。

(参考記事:SKハイニックスがTSMCと提携発表・・・「第6世代HBMを共同開発」
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