戊辰戦争で犠牲の会津藩士弔う 福島県会津若松市で春季祭典

犠牲になった会津藩士の冥福を祈った祭典=阿弥陀寺

 戊辰殉難者春季祭典は23日、福島県会津若松市の阿弥陀寺と長命寺で営まれ、参列者が戊辰戦争で犠牲になった会津藩士を弔った。

 会津弔霊義会の主催。会津藩士を埋葬した墳墓がある阿弥陀寺では約70人が参列した。会津弔霊義会の鈴木清章理事長が「戊辰戦争で耐えがたい扱いを受けた史実を、埋没させることなく後世に語りついでいかなければならない」と祭文を読み上げ、参列者が焼香した。戊辰戦争の激戦地となり、戦死墓がある長命寺には約50人が参列し、鈴木理事長があいさつした。参列者が墓前で焼香し、犠牲になった藩士の冥福を祈った。

 祭典は24日、市内の飯盛山でも執り行われる。

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