南部町で買い物支援事業スタート 注文商品を拠点に配送

買い物支援事業に参加する3者(右から四戸泰明理事長、栗生陽介代表、亀井純子取締役)

 南部町のNPO法人なんぶねっと(四戸泰明理事長)は、町内の移動販売事業者、八戸市内の飲食店と協働し、町内の買い物弱者を支援する事業を始めた。町内で活動する高齢者サークル団体を買い物拠点化して、定期的に商品を購入できるサービス。四戸理事長は「車の運転とインターネットの利用が難しい町内の高齢者に、買い物を通して生活に潤いを与えたい」として、買い物拠点登録を希望するサークル団体や協力する小売店を募っている。

 事業スタート段階で、町内で生鮮食品や総菜類を移動販売する「魚菜ふれあい移動販売」と、「ドトールコーヒーショップ八戸十三日町店」が参加した。

 サービスは、なんぶねっとが注文を受けて発注、移動販売がサークル団体などへ商品を届ける。店側は店舗販売と同じ料金でコーヒー豆や焼き菓子類などの商品を提供し、移動販売が数量を問わず1回500円で買い物拠点へ持ち込む。

 サービスを開始した22日は、なんぶねっとが町総合福祉センターゆとりあで開催した教室に、移動販売の栗生陽介代表と、同店を運営するアサクラ(八戸市)の亀井純子取締役が出席。

 教室参加者に対して「コーヒーの味と皆さんの気持ちを損ねないよう、ていねいにお届けしたい」「1杯のコーヒーで生活を豊かにしてくれるとうれしい」と呼び掛けた。

 買い物拠点登録を希望するサークル団体は町内に限定し、協力小売店は八戸市内を想定している。買い物支援事業の問い合わせは、なんぶねっと=電話0178(76)3585=まで。【全文】

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