中国のオンライン小売額、1~3月は12.4%増

中国のオンライン小売額、1~3月は12・4%増

 黒竜江省黒河越境電子商取引(EC)産業パークのスマート物流センターで働く作業員。(1月31日、黒河=新華社記者/謝剣飛)

 【新華社北京4月24日】中国商務部はこのほど、第1四半期(1~3月)に電子商取引(EC)が新型消費を育成、強大化し、消費財の買い替えに向けた販促活動を行い、デジタルと実体経済の融合を促し、国際協力を深める上で重要な役割を発揮するよう後押ししたと説明した。

 1~3月の全国のオンライン小売販売額は前年同期比12.4%増の3兆3千億元(1元=約21円)だった。サービス消費が引き続き伸びをけん引し、商務部が重点モニタリング対象とするオンラインサービスの消費は28.5%増え、うち観光関連は95.0%、飲食関連は27.8%それぞれ増加した。デジタル消費が新たな成長分野となり、同部のとりまとめでデジタル消費向上キャンペーンが各地で実施され、スマートウェアラブル機器は30.9%、映像・音響機器は23.4%それぞれ増加した。

 ECプラットフォームの消費財買い替えハブとしての役割が鮮明になった。同部はECプラットフォーム企業による消費財買い替えのための販促活動をとりまとめており、4月28日から始まる大型販促イベント「第6回全国双品(ブランドと品質)ネット通販フェスティバル」では消費財買い替え専用コーナーを設置する。主要ECプラットフォームは顧客への補助金強化、買い替えプロセスの簡素化に取り組む。買い替え対象商品は200品目を超え、全国の都市部95%以上をカバーしており、1~3月の買い替え対象商品のオンライン小売売上高は2倍以上に増加した。中古品プラットフォームは品質検査モデルの刷新と顧客のプライバシー保護強化に取り組み、ユーザー数は4億人を超えた。

 デジタルと実体経済の融合が新たな進展を遂げた。同部はデジタルビジネス標準化技術委員会を設立し、デジタル技術の応用に焦点を当て、標準体系の構築を推進するよう指導した。EC産業の集積による優位性を十分に発揮し、アパレル、家具、玩具、履物など従来型産業のデジタル化を推進した。デジタルを活用した農業振興を着実に展開し、1~3月の農産物のオンライン小売売上高は28.2%増加した。

 電子商取引の国際協力が加速した。1~3月の越境EC貿易額は9.6%増の5776億元だった。ハンガリー、アラブ首長国連邦、カンボジア、ブラジルなど「シルクロードEC」(「一帯一路」構想に基づくEC分野の国際協力推進に向けた取り組み)パートナー国との間の越境EC貿易額が急速な伸びを示した。

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