5年ぶりに表現磨き合い 吉野ヶ里川柳大会、全国から140人

全国各地や台湾から約140人が集まり、5年ぶりに開かれた「吉野ヶ里川柳大会」=吉野ヶ里町のきらら館

 川柳の愛好家が集まる九州最大級の大会「第42回吉野ヶ里川柳大会」が21日、吉野ヶ里町のきらら館で5年ぶりに開かれた。全国各地や台湾から約140人が参加して句の表現を磨き合い、旧交を温めた。

 町内の愛好家でつくる「わかば川柳会」(真島久美子代表)が主催しており、新型コロナウイルスの影響で2019年を最後に中断していた。今年は「走る」「瓶」「許す」「変身」などをテーマに、各題2句ずつを投句。心に留まった句を選者が発表し、ユーモアあふれる言葉選びに会場は笑顔に包まれた。

 わかば川柳会と句会での交流があるという台湾川柳会の杜青春代表(62)は「佐賀に来るのは初めて。久々に顔を合わせる人もいて、川柳を通じた交流ができてうれしかった」と笑顔を見せた。

 タケノコや山菜を味わえる弁当や呈茶など温かいもてなしが特徴で、立ち上げた川柳会の元代表・故真島清弘さんの思いを引き継いでいる。久美子さんは「父から受け継いだ大事な大会。これからもみんなで盛り上げていきたい」と話した。(横田千晶)

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