佐世保・三川内で「はまぜん祭り」 5月1日から、17窯元が参加  本格的な絵付け体験も

「三川内焼 窯元はまぜん祭り」をPRする中里さん(左)ら実行委メンバー=佐世保市役所

 長崎県佐世保市の伝統工芸品、三川内焼の窯元散策を楽しむ「三川内焼 窯元はまぜん祭り」が5月1~5日、三川内皿山一帯で開かれる。17の窯元が参加。本格的絵付けのワークショップなど各種イベントを展開する。
 「はまぜん」は陶磁器を焼成する際、ゆがみを防ぐために器の下に置く道具で、一度しか使わない。祭りははまぜんに感謝し、三川内焼の魅力を発信しようと、実行委を組織して開催。今年で38回目を迎える。
 新企画として、本格的な絵付けを体験するワークショップを実施。職人が使っている絵の具、筆、生地を使って、下書きをなぞりながら線描。日本文様や唐子、草花など各窯元の約50種のデザインから絵柄を選べる。作品は窯元で焼成し、本人に郵送する。料金は1万円。
 「茶香炉ディスプレイ in 古窯跡」も初開催。茶葉を熱して香りを楽しむ香炉を展示、販売する。地元と波佐見、有田の若手作家による器展も新たに企画。従来のイベントとしては、厳選商品のオークションや、窯元の商品券が当たるフォトコンテストがある。窯元を巡るウオークラリーでは、参加者にはまぜんにちなんだ記念品がプレゼントされる。
 初日の1日は午前10時半から陶祖神社ではまぜん供養式が開かれる。会場と三川内焼伝統産業会館、JR三河内駅を結ぶ無料シャトルバスを運行する。
 実行委員長の中里彰志さん(27)は「いろんなイベントを体験しながら、三川内焼の伝統、魅力を感じてほしい」と話している。

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