Suzanne McGee
[２３日 ロイター] - 調査会社モーニングスターが２３日発行したリポートによると、米国のアクティブ運用型上場投資信託（ＥＴＦ）への投資資金は第１・四半期に６１１０億ドルと１５％増加したものの、大半は一握りの発行会社が運用するファンドに流れた。
モーニングスターはアクティブＥＴＦの発行会社トップ１０が資産の７４％を支配しているとし、「偏った」市場と表現。その他３１０社もアクティブＥＴＦを展開する中、アナリストはアクティブＥＴＦ全体の成長を考えると「（市場のリーダーに）もっと幅と厚みがあると予想していた」と語っている。
米当局がアクティブＥＴＦのローンチをインデックス型商品と同様にシンプルにするルール変更を承認したのは５年前。このカテゴリーは米ＥＴＦ資産約４兆ドルのわずか２％にとどまっていた。
モーニングスターによると、規模は倍増して８兆ドル強となっており、アクティブＥＴＦはうち８．５％を占め、１年前の７％から上昇した。
リポートによると、最大の勝者はＥＴＦに比較的新規に参入した大手資産運用会社となる傾向があり、リストにはＪＰモルガン、ディメンショナル・ファンド・アドバイザーズ、キャピタル・グループが含まれている。
アナリストは「手数料引き下げや低手数料のアクティブＥＴＦ提供に積極的な発行会社も市場シェアを獲得している」と述べた。
