岐阜・池田町長のセクハラ認定 「辞職相当」と第三者委が報告書提出

第三者調査委員会がまとめた調査報告書を牛嶋勝一副町長(左)に手渡す幅隆彦委員長=岐阜県揖斐郡池田町役場

 岐阜県揖斐郡池田町の岡崎和夫町長(76)=6期目=が元町職員の女性にセクハラをしていたとされる問題で、問題を調査していた第三者調査委員会(委員長・幅隆彦弁護士)は24日、職員や元職員らへセクハラを認定する報告書を町に提出し、岡崎町長について「辞職相当」とする意見を付した。「太ももを両手でもむように触り、陰部を触った」「キスしようとしたり、抱きついた。胸を触った」などのセクハラ行為があったとした。25日に岡崎町長が自ら説明する。

 問題を巡っては、池田町の町職員と元町職員の女性2人が2023年7月、岡崎町長から手や尻を触られるなどのセクハラ行為を受けたと訴えた。岡崎町長は元職員の手を握ったり肩をたたいたりしたことを認め、「激励の意味だったが、現在はセクハラ行為に当たると判断している」と釈明した。

 町は第三者委の設置を決め、県弁護士会から推薦を受けた弁護士3人と委託契約を締結。第三者委が町職員らにアンケートや聞き取り調査などを実施した。

 岡崎町長は1966年に町役場に入り、総務課長や助役などを経て、2003年の町長選で初当選した。23年1月の町長選で県内の現職首長の最多選に並ぶ6選を果たした。

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