日本のみならず、世界各国で根強い人気を誇る『シティーハンター』の日本初実写化映画で主演の冴羽獠を演じる、鈴木亮平。４月25日から開始するNetflixでの世界配信を目前に、小学生以来の大『シティーハンター』ファンでもある鈴木に話を聞いた。
【撮影／増田 慶、スタイリスト／臼井 崇（THYMON Inc.）、ヘアメイク／Kaco（ADDICT_CASE）、取材・文／大久保和則】
かっこよくて笑える『シティーハンター』ならではの面白さ
「クランクイン前に意識していたのは、冴羽獠のモノマネをするんじゃなくて、『冴羽獠は、この人をモデルに造られたんだ』と思わせるぐらいにしようということ。そこを意識しないと、どんどんモノマネになっていって、冴羽獠の大事な核が失われていくので。逆に、その意識さえ持っていれば、ファンの人もある程度の演技の振り幅は許してくれるんじゃないかと思います。原作とちょっとストーリーが違っているとか、そういった部分も含めて。これは、どの実写化作品でも意識していることではあるんですけど」
本作で演じる冴羽獠の大きなモチベーションの１つは“美女”だったりはするが、鈴木亮平が俳優という仕事の上でモチベーションにしているのは？
「もちろん演技が好き、この仕事が好きというところが出発点ですが、役に対する責任感と愛情がモチベーションになっていると思います。役を演じていく中で、どんどんその役に自分が近づいていくにしたがって、自分が演じているこの人物（役）を裏切りたくないな、この人をちゃんと人間として描いてあげたいなという気持ちが生まれてくるんです。それ以外には、例えばお医者さんを演じるとしたら、世のお医者さんに対しての責任感。今回の『シティーハンター』だったら、原作マンガやアニメが大好きだった子どもの頃の自分への責任感。実際、あの頃の自分が今回の『シティーハンター』を見て、『なんだこれ？』って思う作品には絶対にしたくないという思いは、強くありました」
そう語るように、今作にかける思いは強い。
「やっぱり特別ですよね、今回の作品は。僕は割と、巡り合わせみたいなものを信じているタイプなので、子どもの頃の僕が獠と香に惹かれて、『シティーハンター』という作品を好きになって、そして今、獠を演じることになったというのは、何かしら意味があるんじゃないかと思っているんです。だから、こういうインタビューでも責任を持って伝えたいし、『シティーハンター』をまだ知らない人にはその良さを伝えたい。今回の実写化を機に、めちゃくちゃかっこよくて笑える『シティーハンター』ならではの面白さを楽しんでほしいですね」
Netflix映画『シティーハンター』
4月25日（木）よりNetflixにて世界独占配信
