【韓流・韓国ドラマ】チャウヌ出演の話題作『ワンダフルワールド』ロケ地、ソウル・梨花洞壁画村にある「カタツムリ道」

『ワンダフルワールド』でソンニュル(チャウヌ)の住まいとして登場する建物は梨花洞壁画村にある

チャウヌとキム・ナムジュ主演の話題作『ワンダフルワールド』(ディズニープラス スターにて独占配信中)は、吸引力があるドラマで、回を重ねるごとにぐいぐいと引き込まれていく。

心理学教授のウン・スヒョン(キム・ナムジュ)は、報道記者である夫とかわいい息子の3人で幸せに暮らしていた。そんなある日、最愛の息子を事故で亡くしてしまう。息子の命を奪った犯人に言い渡された判決はあまりに軽量で、反省の色を見せない犯人の姿に、怒りと哀しみがこらえきれなくなったスヒョンは、自ら犯人を殺害してしまう。

7年の服役後、出所したスヒョンは、息子の墓前でクォン・ソンニュル(チャウヌ)に出会う。家族を失い、自分と同じ傷を背負ったソンニュルのことをスヒョンは気に掛けるが……というストーリー展開だ。

終盤にかけて次々と明かされる事実に驚かされると同時に、それに立ち向かうスヒョンとソンニュルの心情が大変丁寧に描かれているヒューマンサスペンスである。

■『ワンダフルワールド』でチャウヌ扮するソンニュルが暮らす建物のロケ地、ソウル・梨花洞壁画村

このドラマで、ソンニュルの住まいとしてたびたび登場する2階建ての建物は、ソウル市鍾路区・梨花洞(イファドン)壁画村にある。この建物に面する道路は、ループ状に大きくカーブし、高架下を通る下り坂へとつながっている。その形状から「カタツムリ道(달팽이길)」というユニークな名前が付いている。

チョン・ウソン×シン・ヒョンビン主演『愛していると言ってくれ』(ディズニープラス スター)、アン・ボヒョン×シン・ヘソン主演『生まれ変わってもよろしく』(Netflix)、アン・ヒョソプ×チョン・ヨビン主演『いつかの君に』(Netflix)など、数多くのドラマに登場したお馴染みの場所だ。

ドラマの登場シーンを思い出したり、ガード下に描かれた壁画や石垣に張り付けられた魚のオブジェなどを眺めたりしながら、カタツムリ道を歩くのも楽しい。

梨花洞壁画村にあるループ状に大きくカーブした道路はその形状からカタツムリ道と呼ばれる

■手作り調味料で作る優しい味付けの食事を提供する「おふくろの味」食堂

ここから駱山(ナクサン)公園の入口まで進み、地下鉄4号線の恵化(ヘファ)駅方面へと坂を下っていくと、その途中に看板の上にハンアリ(韓国の甕)が並べられた食堂が見える。ハンハリには、味噌やコチュジャンなど、店主の手作り調味料が入っている。

テーブルが5卓ほどの小さな店だが、次から次へと来客があり、空席がないことを残念がりながら去っていった。

チョングッチャン(納豆スープ)をオーダー後、セルフスタイルのパンチャン(おかず)を口に運ぶ。素材の持ち味を生かした優しい味付けになっているので、おかわりする客が多いのも納得だ。

運ばれてきたチョングッチャンには、団子状に固まった大粒の大豆が見える。大豆の香りが口いっぱいに広がり、幸せな気持ちになる。家族の健康を考えつくられた「おふくろの味」そのものだ。

女主人と厨房を担当する甥の2人3脚で作り出される味は、まるで『ワンダフルワールド』終盤のスヒョンとソンニュルの関係のように滋味深い。

叔母と甥の2人3脚で営む食堂の看板の上には手作り調味料が保存された甕が並ぶ
大粒大豆で作ったチョングッチャン(納豆スープ)は香りがよく滋味深い味わいだ

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