春と共にやってくる眠気
視界に緑色が一気に増えてきましたね。そちこちで鳥の囀りが聞こえてきますし、ちょっと嫌ですが虫たちも活発になってきているようです。黄砂も飛んできて…このところ、富士山のお姿も霞んでよく見えない日が多くなってきました。多摩川沿いは何もかもすっかり春な感じ満載です。
この頃にちょいちょい襲ってくるのが、どうしようもない眠気なんだよね〜と思っている方。もしかして、いまもあくびの最中だったら失礼いたしました。仕方ないでしょ『春眠、暁を覚えず』っていうくらいなんだから…。春の眠りは心地よく、夜が明けるのも気づかないほど、ということを意味する、中国の詩人が詠んだ歌の一部です。
ってことは、昔から春は眠いってこと?そのわけについてお伝えしたいと思います。
春から夏までの上手な過ごし方とは
春に眠気を感じやすいのは理由があります。春分を過ぎると、その後は夏至まで昼の時間が少しずつ長くなっていきます。朝は早い時間から明るくなりますし、夕方にはこんな時間なのにまだこんなに明るい!と思ってしまうほど。今年は各地で早くから夏日を観測するほど気温も上がり、活動量も増えていきます。
活動量が増えていくことによって生活にメリハリがつき、このおかげで睡眠の質が向上するといわれています。つまり朝まで深い眠りをとることができ、気づいたら朝=もう朝!?という心理が働く一面も。(もちろん、前日に夜更かしや深酒などをして明らかな睡眠不足の方は例外です!)
ではこの時期の上手な過ごし方について具体的にご紹介します。
朝:心身ともに目覚めさせましょう
・太陽の光を浴びて深呼吸する
・朝食はよく噛んで。できればタンパク質も摂る
・足の付け根をぐるぐる回す・つま先立ちの上下運動でふくらはぎを刺激し、血の巡りを促す
(時間のある方はウォーキング、サイクリングなども!)
昼:メリハリの効いた活動を
・決まった時間に昼食をとる
・活動中はしっかり集中
・デスクワークの人は1時間に1回程度、3分で良いので椅子から離れて身体を動かす
※筋トレをするなら、体温が上昇している夕方がお勧め!
夜:リラックスと休養を
・仕事やスマホの画面から積極的に離れる
・夕食は就寝2時間前までに食べ終える
・できれば、シャワーだけでなくぬるめのお湯に浸かる(半身浴など)
※夜間に運動するならストレッチや軽いヨガ程度に
ストレスに弱くなる夜になる前に活動を
私たちの身体には、環境要素ふくめストレスから私たちの身体を守る機能が備わっています。この機能は体内時計と紐ついていて、朝の方が活発で、夕方や夜にはストレスへの対応が少しにぶるとされています。
せっかく早くから明るい時期なので、できれば早朝から活動を開始して、夕方以降はリラックスされた方が良いかもしれません。そしてこの時期だからこその深い眠りでしっかり休養をとり、やってくる暑い夏に備えましょう。
おおあくび 春の眠さに 負けないぞ〜 朝から活発 ご飯もオイシイ!
加藤十果(かとうとか)
季節情報・防災ライター/防災士・東京防災コーディネーター・健康管理士・食生活アドバイザー・応急手当普及員・防火管理者・第三級アマチュア無線技士・ワイン検定を取得。実践的で役立つ防災術をテーマに、地域や人・企業を取材、土地リスクに合った防災や、身近な季節のことにスポットを当てる。空と富士山の変化を楽しみながら多摩川沿いを散歩するのが好き。