セクハラの場所は町長室が最も多い 第三者委員会「町長は辞職相当である」と結論 岐阜県池田町

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岐阜県池田町の岡崎和夫町長が女性職員に対してセクハラ行為をしていたとされる問題で、町が設置した第三者委員会は複数の職員に対するセクハラ行為を認定し、町長について「辞職相当である」とする調査報告書を提出しました。

岡崎町長は、2023年に池田町の元女性職員らから、過去に手を触られ「こうやって若い子の力をもらわないかんでなあ」と言われたなどとして、セクハラの被害を訴えられていました。 町の第三者委員会は、24日、調査に基づく報告書を提出しました。 調査の対象者は、2013年4月1日から2023年10月5日までの間に池田町役場に勤務した経験のある全職員で、アンケートやヒアリングなどで調査が行われました。 843人に配布されたアンケートには、男性110人、女性345人、性別不明20人のあわせて475人が回答し、このうち、女性10人が「自身がセクハラの被害を受けた」と回答し、41人が、「セクハラ被害を見たり聞いたりした」と答えました。

セクハラの場所は、町長室が最も多く、肩や手などの身体に触れられたり、抱きつかれたりしていて、被害を受けたのは、入庁して間もないなど若い職員が多かったということです。 また、事実認定された中で特に深刻な被害は、2014年ごろ、4日連続で同じ職員を町長室に呼び出し、手を握る行為に始まり、衣服の上から二の腕、太ももを両手でもむように触り、陰部を触るまでエスカレートさせたものでした。 なお、この被害者とは2023年5月に示談しているとしています。 町長については、言動を内省し改善する態度が見受けられず、「池田町の懲戒処分の指針に照らすと免職が相当と考えられる事案」として「辞職相当」と結論付けました。 一方、報告書の提出に先立って岡崎町長が24日朝、取材に応じ、「与えられた任務の期間は、まだ2年半あり、今はやるつもりです。報告書は、時間かけて、読ませていただきたます」などと答えています。岡崎町長は、25日に会見を行う予定です。

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