「カスハラ」条例 都が定義付けなどを検討 条例が制定されれば全国初

客が従業員らに理不尽な要求をするカスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」を防ぐ条例制定に向け、東京都はカスハラの定義づけなどを検討しました。

東京都は「カスハラ」の対応について、去年10月から専門家らによる検討部会を開き、議論を進めています。

4月22日に行われた検討部会では、条例でカスハラについて、「就業者に対する暴行、脅迫など違法な行為」「不当な行為であり就業環境を害するもの」と定義付ける方針が示されました。

また、都は実効性を高めるため、新たにガイドラインを作成し、カスハラの具体的な内容を定める予定であることも明らかになりました。ガイドラインには、客による暴言や不当な要求などの著しい迷惑行為の規定が盛り込まれる方針です。

さらに、カスハラを警察に通報出来ると周知することでも効果を期待出来るとし、罰則については適応しないことで一致しました。

条例が制定されれば全国初となり、都は2024年度中の都議会への条例案提出を目指しています。

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