カズレーザー 薄毛は“クローン”で治す時代に…?マウス実験で培養に成功、最新の研究を学ぶ

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が23日に放送された。今回のテーマは「最新科学で顔の魅力を上げる方法」ということで、『夢の薄毛治療!髪の毛クローン 毛包オルガノイド』という講義では、男女問わず悩まされる人の多い薄毛治療について、これまでの常識を覆す最新研究が紹介された。

専門家がまず薄毛が気になるか出演者たちに聞いてみると、ジャングルポケット・斉藤慎二は芸人を始めてから10年以上、薬を飲み続けているといい、タレントの武藤十夢も「私遺伝的に髪が細め少なめで…」と悩みを告白した。専門家によれば、男性だけでなく女性でも薄毛に悩む人は多いという。男性の場合、日本人男性の発症頻度は3人に1人と言われる、AGA(男性型脱毛症)が有名だが、女性は加齢や出産などにより女性ホルモンが減少し、男性ホルモンの割合が増加することで頭頂部から薄毛になっていくFAGA(女性男性型脱毛症)が発症するという。さらに若い女性は過度なダイエットによる栄養不足が原因で薄毛になることもあるといい、かつてアイドルだった武藤は、「衣装入らないと困るので、ダイエット結構定期的にやってたんですけど、ポニーテールとかした時にここちょっと地肌が見える」「もしかしたらそれだったかもしれないですね」と当時を振り返った。

専門家いわく、毛髪の根元にある毛包と呼ばれる組織が生きている状態であれば、『ミノキシジル』の入った育毛剤や、男性型脱毛症の原因となる酵素を減少させる『フィナステリド』などの薬が有効だという。またそれらの薬では対応の難しい末期状態であっても、後頭部の毛髪をくり抜いて薄い部分に入れる植毛治療は有効とのことだが、抜いた部分はその後毛が生えてこなくなるため、髪の毛の総本数は変わらないのだとか。

そこで専門家が紹介したのが『毛包オルガノイド』という新技術。「植毛の常識を覆す」というこの技術は、髪の毛の元になる細胞を取り出し、それらの細胞をつなぐ役割をするタンパク質を混ぜ合わせて培養。すると髪の毛のようなものが生え始めるのだという。マウスを用いた実験では10日目には髪の毛のようなものが生え始め、30日目には5ミリにまで伸びる様子が確認できたとのことで、専門家はマウスの毛のクローンを作ることに成功したと話す。さらにこの毛をマウスの皮膚に移植すると定着し、一旦抜けても新たな毛に生え変わる様子が確認できたそうだ。

人間の組織で同様の効果を実現するには、まだ本物そっくりの見た目にならないなど課題があるようだが、司会の岩田絵里奈アナウンサーが「完成するとどういう治療ができるんでしょうか?」と聞いてみると、「例えば、後頭部の方から10本くらいの髪の毛を取ってきて、そこから細胞をたくさん増やしてあげて、そこから1000本の髪の毛の苗をつくる」こともできると回答。薄毛の進行だけでなく外傷によって髪が生えてこなくなった人でも、また髪の毛を再生できる治療が受けられる可能性があるのだという。

この毛包オルガノイド、理論的には培養した毛は身体のどこにでも移植可能らしく、マヂカルラブリー・村上は「フサフサな手のひらの人ができるかもしれないってことですね?」と奇抜な発想を披露。斉藤が「その人は何のために手のひらをフサフサにしているの?」とツッコミを入れると、「物洗うときにタワシを持ちたくないなあとか」とカズレーザーがこれまたユニークな返しで、スタジオの笑いを誘った。

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