ノルウェー、UNRWA支援再開呼びかけ 奇襲関与証拠なしの報告で

[オスロ 23日 ロイター] - ノルウェーのエイデ外相は23日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員がイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲攻撃に関与したことを示す証拠がイスラエル側から提供されていないとする外部グループの報告を受け、UNRWAへの資金拠出再開を各国に求めた。

職員関与の疑惑が浮上したことを受け、米英など一部諸国が今年に入ってUNRWAへの資金拠出を凍結。一方、ノルウェーは資金提供の停止はガザ住民が危険にさらされると主張してきた。

コロナ前仏外相が主導した調査グループは22日に公表した報告書で、イスラエル側からUNRWA職員数百人がガザのテロリストグループのメンバーだとする主張を裏付ける証拠は提供されていないと結論付けた。

エイデ氏は声明で「UNRWAへの資金提供をなお停止している諸国に再開を求めたい」と述べた。

現時点で10カ国が資金提供凍結を解除している一方、米国、英国、イタリア、オランダ 、オーストリア、リトアニアは解除していない。

国連報道官は22日、現在UNRWAには6月までの活動を行うだけの資金があると述べた。

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