横断歩道は空間認知力を磨くチャンス 白線だけ踏んで1歩1ヤードをマスターしよう

イラスト・のり

コースや練習場だけがスキルアップの場ではない! 日常にひと工夫加えるだけで、毎日の生活の中でゴルフ上達のトレーニングはできる。どんなことを習慣づければいいのか、藤田さいきや臼井麗華のコーチを務める大本研太郎に教えてもらった。

「ラウンド中は周りの景色や傾斜などによって、ターゲットが実際の距離よりも近く見えたり、遠く見えることがありますよね。自分の感覚と実際の距離にズレがあるままスイングするのはミスの元。力みや緩みに繋がります」
 
コースではいつも計測器で距離を測っているから問題ないと、思う人もいるだろう。しかし、パッと見て正しい情報をインプットできるようになれば、ゴルフに欠かせない空間認知能力を高めることができるという。
 
「コースの罠に惑わされずに正しく距離をジャッジするには、日頃から目の感覚を養っておくことが大切です。街中では、横断歩道を渡るときがスキルアップのチャンス。まず、信号待ちをしている間に、向こう側の道まで何ヤードか目測してください。次に目測が当たっているか、用意しておいた計測器で実際の距離を測ります。そして信号が青になったら、「1歩1ヤード」の歩幅で歩いて確認しましょう」
 
「横断歩道の白線は約1ヤード間隔で引かれているので、白線を踏んで渡ると1ヤードの歩幅で歩けるようになります。『1歩1ヤード』をマスターすると距離の把握がしやすくなり、グリーン上でもさらにタッチが合いやすくなりますよ」
 
歩幅を一定にするコツは、腕を後ろに振って歩くこと。腕を後ろに振ると肩甲骨が動き、連動して下半身が動くため、歩幅が狂いにくくなるという。
 
横断歩道を渡るときは、目測、計測、歩測を習慣づけて体に距離感を染みこませよう。
 
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