矢板の森島市長が初会見 市長選で若者の投票率増「政治参画、誇らしく思う」

初の定例記者会見に臨む森島市長

 【矢板】7日に行われた市長選で初当選した森島武芳(もりしまたけよし)市長が23日、就任後初めての定例記者会見に臨み、市長選で20代、30代の投票率が前回2020年と比べて20ポイント以上増加したデータを示し、「若い方が政治に参画し、当事者意識が表に出た。それが起きたこと、起こせたことを誇らしく思う」と実感を込めた。

 市長選の投票率は65.11%で前回の58.38%から6.73ポイント上昇。このうち20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳は4区分とも前回を大幅に上回った。森島市長は選挙戦で交流サイト(SNS)を駆使し、インスタグラムのフォロワーは約1300人に達したという。ウェブが若年世代の投票行動に有効だったとした上で、女性の投票率が伸びたことを強調し「家事、育児、仕事に追われる中、スマートフォンを介して短時間で政治に触れられたのがよかった」と明かした。

 また、就任あいさつで関係機関などを回った際の反応について、「市外の人も市の変化をおおむね好意的に捉えてくれており、塩谷郡市、県北、県全体で起爆剤となることを期待するとの声をもらった。『温故知新』と『新しい価値の創造』を職員と一緒に進めていきたい」と抱負を述べた。

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