消費の複雑化に打ち勝つには

「消費の複雑化」を聞くことが増えた。二極化や多様化は当たり前。それらは細分化して、なおかつ変化し続けているとの指摘だ。足元ではアフターコロナの新しい生活意識や歴史的ともいえる物価上昇が複雑化を一段と加速させている。

▼加工食品の売れ筋も変化が激しい局面。ある大手食品メーカー幹部は「コモディティからプレミアムまで多様な品揃えが生きた」と胸を張る。同じ商品カテゴリーの中小メーカーは「有名外食店とのコラボ品に特化していたが、最近は売場から外されるケースが増えた。節約志向の影響が出ている」と肩を落とす。

▼巷間で実質賃金の減少がよく報道されることについて、有力スーパーのトップは「いまはデフレからインフレへ大転換の最中。今春は賃上げの機運が本格化しており、消費環境は決して悪くない」と反論する。

▼いずれも市場動向の一端を表したコメントだ。しかし、いまの消費者ニーズは複雑で先行きも読みにくい。難局こそ原点回帰。自社の個性を付加価値に磨き上げダーウィン曰く柔軟に変化(=進化)しながら好機を探りたい。

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