契約フリー中西直人の14本は”ほぼ”タイトリスト 最後の決め手は「ぶっちぎりでカッコよさ」

中西直人がクラブを一新(撮影:米山聡明)

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 事前情報◇24日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

25日(木)から行われる「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」に主催者推薦で出場する中西直人。以前は『エポンゴルフ』のアイアンで戦いっていたが、バッグの中を見てみるとほとんどのクラブがタイトリストになっている。詳しく話を聞いてみた。

大手ゴルフメーカーのOEMを数多く手掛けてきた遠藤製作所の自社ブランドとして1977年に設立された『エポンゴルフ』と契約していた中西だが、現在は契約フリーとなりクラブも一新。5番ウッドを除いてすべてタイトリストのクラブをバッグインした。

今回のクラブ選びのテーマは「楽して飛ばせるクラブ」。ドライバーと3ウッドはタイトリストの『TSR2』をチョイス。4モデルある『TSR』シリーズのなかで、スッキリした見た目のなかにも、寛容性と安定感を兼ね備えたモデルだ。5ウッドだけはテーラーメイドの『ステルスプラス』で「打ちやすい安心感ですかね。これが一番安心して使えるクラブだなって思います」とこの1本だけは手放せないようだ。

またアイアンは4番を『T150』、5番から9番までを『T100』で揃えた。「アイアンの飛距離が落ちてて、飛ばしたくなるからハンドファーストがどんどん強くなって、インサイドアウトになってきた。だから何もせずに飛ぶクラブを使おう。そしてかっこいいクラブを使いたい。ていうところでカタログを見てたらタイトリストがカッコよかった」とこのアイアンに行きついた経緯を教えてくれた。

そして、「8番アイアンで大体キャリーで165ヤード。ライン出しで159ヤード。そこのイメージに合うクラブを見つける感じ。最初は飛び過ぎていたので1度ロフトを寝かしている」と微調整を重ね納得の仕上がりとなった。こうしてみると、ほぼ”オールタイトリスト”ではあるが、「全部自分で買ってます(笑)」とあくまで契約フリーであると笑顔で話した。

さらに「キャメロン愛が止まらない」と大のスコッティキャメロン通であることを明かした中西。『シェブロン選手権』で5大会連続Vを成し遂げたネリー・コルダ(米国)も使用していた、『スクエアバック2』をベースにスラントネックを溶接した、中西オリジナルパターを使用。しかもフェースはタイガー・ウッズ(米国)と同じく”ツルツル”のスムースフェースだ。その意図は「初速がしっかり出るのと、打感が手元に感覚があるので、ずっとこのフェースにしている」という理由だ。

一般的には、ボールに対する接点が少ないディープミルドのほうが打感は柔らかく、スムースフェースのような接点が多いフェースは打感が硬めになると言われている。中西が好む打感は”しっかりめ”で、さらに素材は『SSS』をチョイスしている。

こうしてこだわり抜いた14本を見せてもらったが、最後の決め手は「ぶっちぎりでカッコよさ」とキッパリ。「やっぱり使いたいクラブじゃないと嫌じゃないですか。そういったところでクラブを選んでます」と性能はもちろん、所有欲も満たされる選び抜かれたニュー“ウェポン”だ。(文・齊藤啓介)

【中西直人のクラブセッティング】
1W:タイトリスト TSR2(10°ベンタス BLACK 6X)
3W:タイトリスト TSR2(15°ベンタス BLUE TR 7X)
5W:テーラーメイド ステルスプラス(19°ベンタス BLUE TR 8X)
3U:タイトリスト TSR3(21°ベンタス HB BLUE 10X)
4I:タイトリスト T150(DG120 X100)
5~9I:タイトリスト T100(DG120 X100)
46,52°:タイトリスト SM9(DG EX ツアーイシュー)
60°(58°):タイトリスト ウェッジワークス(DG EX ツアーイシュー)
PT:スコッティキャメロン プロトタイプ

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